川崎市宮前区で、
不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。
田園都市線梶が谷駅から、
鷺沼駅行バスで10分、
東横線武蔵小杉駅から
野川台公園行バスで20分上野川のバス停付近で、
個人の古物商として活動しています。
先日去年知り合いから戦前から続いたお宅片付けの、
手伝いをしました。
空襲を免れた趣がある古い家に入ると、
たくさんのNoritakeと書かれた、
箱があり、古いカリモクの
レンジ台などと一気に、回収しました。
今回は、骨董市などでも大人気な、
“Noritake”の食器について、まとめます。
Noritakeってどんな会社?
ノリタケは1904年に設立された、
日本を代表する陶磁器メーカーです。
創業者は、大倉孫兵衛、飛鳥井孝太郎で、
前身は日本陶器合名会社という会社でした。
[技術力のノリタケ戦前まで]熟練の職人たちの高い技術力で、
質の高い食器を作り続けてきました。
なぜ、洋食器を作り始めたのか?
きっかけは創業者がパリ万博で、
ヨーロッパ製の陶磁器に感銘を受けたからです。
まずは、国産の白色硬質磁器の製造が、
できるよう目指しました。
その結果、日本で初めて、
ディナーセットを発売し、
世界市場で成功を収めました。
あとで詳しく解説しますが、
戦前までに作られた品物を、
“オールドノリタケ”とよばれ、
今でも骨董市場でも大人気です。
[戦後から現代]戦争後も気軽に使える洋食器を作り続けています。
戦前に初めて、Born China(ボーンチャイナ)製法”を
取り入れた洋食器を作った、
日本洋食器界パイオニアです。
さらに1930年代以降は、
国内市場にも力を入れていて、
“乃りたけ”として和食器も作っています。
実はノリタケは、森村グループの一員で、
世界最大級の複合メーカーです。
洋食器部門の売上は、15%位ですが
工業機材およびセラミックマテリアル、
環境エンジニアリングの3事業が、
全体の75%以上を占める(2006年9月期)。
未だに売上は1000億(グループ企業含む)を
上げています。
今もなお産業界に幅広く、
“ノリタケ”ありという名前を、
ほしいがままにしているのが
“ノリタケ”です。
ちなみに、職人でもある依頼主いわく、
“ノリタケ=グラインダー”の歯というイメージらしいです。
余談ですが、ブルーローズで有名な
“大倉陶園”もノリタケの仲間です。


オールドノリタケと普通のノリタケの違い
たまに、骨董界隈の投稿で、
「オールドノリタケが、、、、」って
お話を聞くと思います。
先ほど説明しましたが、
オールドノリタケは戦前(1904-1940年?)
までに作られた製品のことをいいます。
簡単に説明すると、
作られた時代で区別されます。
先ほども述べましたが、
戦前までの品物をオールドノリタケ。
戦後1945年から50年代までの品物を、
プレミアムノリタケと呼ばれています。
[オールドノリタケの見分け方]オールドノリタケか、現代のノリタケか?
見分けるには品物の裏側のバックプリントを、
見分けます。
裏印(バックスタンプ)の確認:
オールドノリタケの製品には、
製造時期や輸出先に応じて、
異なる裏印が施されています。
例えば、「M-NIPPON」や、
「メイプルリーフ」のマークが一般的です。
一方、現代のノリタケ製品には、
「NORITAKE」と明記された、
裏印が多く見られます。
ただし、裏印の種類は多岐にわたるため、
信頼できる資料での確認が重要です。
デザインと装飾技法:
オールドノリタケは、
手描きの精緻なデザインや、
高級感のある金彩装飾が特徴です。
特に、エナメル盛や白盛などの技法が用いられています。
現代の製品は、シンプルでモダンなデザインが多く、
装飾も機械化されています。
質感と重量:
オールドノリタケは、
釉薬のガラス質が厚く、
光沢が強いのが特徴です。
また、同じ大きさの製品でも、
オールドノリタケの方が、
重く感じられることがあります。
自分も骨董を触り始めて、
日は浅いですが、どんどん覚えてゆきたいと思います。


オールドノリタケの魅力
100年以上の歴史を誇るノリタケ。
そのなかでもファン垂涎アイテムは、
オールドノリタケです。
なぜオールドノリタケが、ここまで受けるのか魅力を解説します。
歴史的価値:
オールドノリタケは、
日本の陶磁器産業の発展と海外進出の象徴であり、
いまもなお世界最大級の食器メーカーの名を、
ほしいがままにしています。
芸術性:
手描きによる独特のデザインや高度な装飾技法は、
他の陶磁器にはない芸術性を持っています。
色々と見ていますが、未だに知らない柄が出てくるので、
いっぱいある割に飽きません。
コレクション性:
多様なデザインや限定的な生産数から、
収集する楽しみがあります。
本当に、あの手この手でコレクター心をくすぐります。
投資価値:
希少性や保存状態によっては、
高い市場価値を持つこともあります。
特に、ノリタケの金魚フィギュリンは、
古物市場歴10年を超える自分も、
見かけたのは1回だけです。
ユニークなNoritakeの商品
ここで面白いノリタケの品物について、
まとめます。ユニークな奴らが目白押しです。
1.アールデコ様式の燭台:
ノリタケは、アールデコ調のデザインを、
取り入れた独特な燭台を製作しており、
その芸術性と希少性から、
コレクターに人気があります
これをボロ市などで見かけると、
つい腕を後ろに組んで、しばし眺めます。
2.幾何学模様のティーカップ&ソーサー:
モダンな幾何学模様を施した、
ティーカップ&ソーサーは、
ノリタケらしいデザインだと思います。
日本のカップアンドソーサー=ノリタケだと、
思っています。
3.レトロフラワーデザインの食器:
ピンクの花束を描いたレトロな、
デザインの食器はノリタケ職人の
心意気を感じさせます。
4.オマージュコレクションのコーヒーカップ:
オールドノリタケへの敬意を込めて作られた
「オマージュコレクション」は、
飲み物のアロマを引き立てるデザインが特徴です。
5.動物シリーズのフィギュリン:
猿や鶴そして金魚など、
たくさんのフィギュリン(陶器の人形)を
作っています。
集めて、骨董仲間に自慢しましょう。



ノリタケの中古相場
いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。
“Noritake”で検索しました。
取引数は12,694件、平均 4,724円、最高 169,000円でした。
最高落札された品物は、
Noritake創業80周年記念で作られた、
ダイヤモンドコレクションのカップアンドソーサーセット。
今後も価値が上がりそうな、
逸品です。
eBayでの相場についても調べました。
“Noritake”で検索しました。
Seller数は7,561、Aveは$30.75、maxは$2,300.00でした。
最高落札された品物は、
Noritake Hemingwayの食器セットです。
日本でも大人気な、本物の逸品です。
まとめ
ブランド系の市場でも、
たまに見かけるNoritake食器セット。
個人的には、定番の洋食器は好きです。
使ってよし、かざってよしなので、
気軽に遊べる友人のような洋食器だと思うからです。
当社では、Noritakeにまつわる品物について、
出張買取、オークション代行します。
気軽に、お申し付けください。