川崎市宮前区で、
不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。
田園都市線梶が谷駅から、
鷺沼駅行バスで10分、
東横線武蔵小杉駅から
野川台公園行バスで20分
上野川のバス停付近で、
個人の古物商として活動しています。
去年はもちろん今年も忙しくて、
行くことができなかった世田谷ボロ市。
今日なんとなく気分が向いて、
会場となるボロ市商店街を街ブラしていると、
素敵な本屋さんに出会いました。
今回は、消えつつある古本屋について、
色々と深堀りします。
古本屋の歴史
まずは古本屋の歴史について、軽く触れます。
[古本屋の歴史]日本における古本屋の起源は、
江戸時代初期(慶長年間(1596年~1615年)・
元和年間(1615年~1624年))にさかのぼります。
この頃、書籍に発行所の名称と住所を記した
「刊記」(奥付)が付き始め、
書店が新刊書の出版・販売と古本の販売を、
兼業していました。
これらの書店は「物本屋(ものほんや)」
「物之本屋(もののほんや)」と呼ばれ、
後に「書林」と総称されるようになりました。
その後、戦争を経て80年代には映画のパンフレット、
漫画雑誌などの登場により
より多様化した古本屋。
しかし、2000年代に入ると徐々に電子書籍の
発展により紙媒体の文化の衰退の始まり。
そして、ブックオフなど超大型店の登場により、
街の小さい古本屋がなくなりつつあります。
ちなみに、紙文化の衰退の影響は、
大手も同じでゲームソフトやCD、
そしてブランド品など多岐にわたり
取り扱うリユースショップ化しました。
[古本と古書の違い]じつは古本と古書って違うということを、
知っていますか?
日本の古本屋さんというサイトから引用します。
古本: 中古品ではあるものの、
書店で新品を手に入れることができる本を指します。
特徴:
現在も出版されている本をさしていて、
まちなかの普通の本屋さんでも、
新品が入手可能なものが多いです。
中古市場では、定価よりも安く販売されることが一般的です。
古書
定義:
絶版になり、新品では手に入らない本のことを指します。
特徴:
ISBNコードがない70年代までに出版された本や、
江戸時代の書物など、歴史的・文化的価値が高いものが多いです。
希少性が高く、コレクターズアイテムとして、
高値で取引されることもあります。
市場でも希少本当言う事で、
骨董品と同じくらい高額で取引されます。
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川崎市内で有名な古本屋5つ
今年市政100年を迎えた川崎市。
なので、50年を超える古本屋がたくさんあります。
どれも個性的な尖った本屋さんばかりなので、
サイトやお店をのぞいて買ってください。
東京書房(川崎市宮前区)
1948年に自由が丘で創業し、
現在は宮前区宮崎台に店舗を構える老舗の古本屋です。
専門書やサブカルチャー本の買取を得意とし、
年間1万冊以上の買取実績を誇ります。
地域密着型の活動も積極的に行っており、
川崎フロンターレのクラブパートナーとしても
知られています。
STAR BOOKS(川崎市中原区)
絵本専門の古本屋で、
「絵本をもっと気軽に楽しんでもらいたい」という思いで開業しました。
小さなお子様から大人まで楽しめる絵本が揃っており、
読まなくなった本を引換券と交換できるシステムも魅力的です。
近代書房(川崎市川崎区)
川崎駅東口から徒歩数分の場所にある老舗の古本屋です。
店内は天井まで本がびっしりと並び、
アイドル関連の本や写真集、
雑誌などが手頃な価格で手に入ります。
掘り出し物を見つける楽しさが味わえるお店です。
ブックスマッキー川崎店(川崎市川崎区)
川崎駅前の繁華街に位置する古本屋で、
幅広いジャンルの本を取り扱っています。
特に成人向けの書籍や雑誌が充実しており、
掘り出し物を見つける楽しみがあります。
朋翔堂(川崎市川崎区)
2023年5月に閉店しましたが、
かつては雑多な本が所狭しと並ぶ魅力的な古本屋でした。
特にまとめ売りなどやエロ本などが、たくさんありました。
あわせて、市史や町史などの重厚な書籍も取り扱っていました。
現在は閉店していますが、
その独特の雰囲気は多くの人々の記憶に残っています。
今回はあえて個人店を上げていますが、
チェーン店でも面白いお店はあります。
元住吉の”ブックサーカス”や溝の口の”ブックマーケット”は、
掘り出し物に出会える可能性を秘めた、
面白い本屋です。
ちなみに、少数ですがレトロゲームも取り扱っているので、
ゲーム好きな方にもおすすめです。
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今日であった素敵な本屋さん”林書店”
今日というか数時間前。
気分が乗って、今年行けなかった世田谷ボロ市が開催される、
ボロ市商店街を歩きたくなり、訪れてみました。
普段は道も広く適度にお店がある、
落ち着いた元住吉のような感じがすきなんです。
しかし、いつも?とは違うので、
しっかり道に迷ってしまいました。
その道すがらまるで灯台の等に輝くお店を見つけました。
それが、”林書店”です。
かつて今井西町に住んでいたときに、
複数あった古本屋を彷彿とさせる、
古びた感じに、店主がおばあさん。
ここで買わないと思い、30分ほど物色。
“サトウハチロー”の”お母さん”という、
名作詩集が全巻セットで売られているなど、
古書も充実。
時間がないので、以前読んでいた湊かなえ先生の
高校入試を購入して帰宅。
少しづつ読み進めてみようと思います。
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古本の中古相場
いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。
“古本”で調べてみました。
取引数は35,863件、平均 2,699円、最高 1,001,000円でした。
最高落札された品物は、ジェーン・オースティンの ”EMMA” 全3巻セット。
こちらは傲慢と偏見で有名な作者を代表する小説です。
1814年と200年以上前の紙の本が、
完璧な状態で残っている事自体が驚異です。
今後もっと価値が上がると思われます。
まとめ
私が小学校5年生の頃に中原区に引っ越した当時。
街には3店舗ほど古本と中古ゲームを扱うお店がありました。
特に近所にあった古本屋はお気に入りで、
古い映画のパンフレットがたくさんあり、
夢中になって漁っていました。
残念ながら、すべて閉店してしまいましたが、
本屋は今でも好きです。
当社でも、文化の保護という観点から、
古本も出張買取、オークション代行します。
気軽に、お申し付けください。