川崎市宮前区で、不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。
個人の古物商として活動しています。
最近とある市場で手に入れた、壊れたヴィトンの財布。
それをeBayに出したところ、1ヶ月くらいで衝撃の結果となりました。
今回は、ルイ・ヴィトンのとある財布について、
その歴史とトレンドについて深堀りします。
古物市場で手に入れたルイ・ヴィトンの財布
2026年6月11日のJBAのライブオークション。
このオークションは、すべてネットで完結しているので
仕事をしながら入札できるのが強みです。
そこで出会ったのが、ルイ・ヴィトンの白いマルチカラーな長財布です。
[詳細]
ルイ・ヴィトン マルチカラー ジッピーウォレット ホワイト
村上隆コラボモデル
シリアル番号:CA0191
型番:M60241
見た目はBCランク。しかし、ある意味普通に使うには、
外側のメインのジッパーが壊れているので実質的にジャンクです。
それでもこの財布を見た時に、
なんか面白そうだなと感じ、つい入札。
流石にこの価格では買えないだろうと思っていたら、
なんと落札できました。
届いて見るとやはり外のジッパーが壊れていました。
しかし、中の状態はそれほどではなく
ジッパーを直せれば何となるレベル。
相場を調べて、早速eBayに即決約100ドルつけて、
出品したところ1ヶ月くらいで売れてしました。
一応バイヤーに念押ししましたが、大丈夫な様子です。
なぜ、このような状態でも売れたのか?
実は、このマルチカラーの財布自体、
国内の市場でも徐々に数が減っている希少品だからです。
次章では、このマルチカラーについて詳しく深堀りします。


このルイ・ヴィトンのマルチカラーについて
ここでこのマルチカラーというラインについて、
改めておさらいします。
[マルチカラー爆誕]
2003年、「モノグラム・マルチカラー」が誕生
2003年春夏コレクションで発表されたのがモノグラム・マルチカラーです。
従来のブラウン地にゴールドのモノグラムではなく、
- 白地(ブロン)
- 黒地(ノワール)
のキャンバスに、33色のモノグラムをプリントした大胆なデザインでした。
当時としては非常に革新的で、「ルイ・ヴィトン=茶色」というイメージを大きく変えました。
セレブ文化と「It Bag」ブーム
2000年代前半は、海外セレブがファッションを牽引する時代でした。
当時は、
- パリス・ヒルトン
- ナオミ・キャンベル
- ジェシカ・シンプソン
- マドンナ
など多くの著名人が愛用し、一気に人気が拡大しました。
発売直後には店舗で完売が相次ぎ、
ニューヨークでは数千人規模のウェイティングリストができ、
中古市場では定価を超える価格で転売されるほどの社会現象となりました。
自分が古物商を初めた2012年頃で、ようやく落ち着いたとはいえ、
2万近く出さないと買えませんでした。
アートとファッションの境界を変えた
このコラボ以前にもブランドとアーティストの協業はありましたが、
ここまで商業的に成功した例は多くありませんでした。
モノグラム・マルチカラーは、
- 高級ブランド
- 現代アート
- ポップカルチャー
を融合させ、「アートを持ち歩く」という新しい価値観を広めました。
その後の
- 草間彌生
- ジェフ・クーンズ
などとのコラボレーションにもつながる、
ルイ・ヴィトンの方向性を決定づけたシリーズと評価されています。
[その後の流れ]
当時は大人気だったマルチカラーですが、
ブームが落ち着き始めると、
ダサいなどと評価され始め徐々に評判が落ちてゆきました。
そして、2015年には、廃盤となりました。
しかし、2020年代に入りとある、
理由で再評価されるようになりました。
次章では、なぜ大復活を遂げたのか?理由をまとめます。
なぜここでマルチカラーなのか?を深堀り
ここで、なぜ今2000年代初頭に登場した、古いアイテムがイタリア人に売れたのか?
その理由を、考察したいと思います。
1. マルチカラー自体が2025~2026年に再評価されている
一番大きな理由はこれです。
ルイ・ヴィトンのモノグラム・マルチカラーは、
2003年に村上隆氏とのコラボで誕生し、2015年に廃盤となりました。
しかし、2025年頃から
- Y2Kファッション
- 2000年代ファッション
- 平成リバイバル
の流れで人気が急上昇しています。特に白マルチは需要が伸びています。
つまり、
「壊れていても欲しい」
というコレクター層が増えている状態です。
2. Italyはヴィンテージブランド市場が非常に強い
実はイタリアは
- Gucci
- Prada
- Fendi
- Bottega Veneta
- Louis Vuitton
など中古ブランド文化が非常に根付いています。
日本よりも
「古い=価値がある」
という考え方が強い地域です。
そのため
- 汚れ
- 使用感
- 経年変化
を気にしない購入者も少なくありません。
3. 修理前提で買われている可能性
LVは
キャンバス部分が生きていれば
- ファスナー交換
- コバ補修
- 内装交換
を専門店で修理できます。
ヨーロッパにはブランド修理店が数多く存在します。
つまり
「安く買って修理」
という考えです。
たとえ修理代が100〜200ユーロ掛かっても
新品や状態の良い個体より安ければ十分利益が出ます。
4. 村上隆人気が再燃
2025〜2026年は
村上隆コラボへの注目が再び高まり、
マルチカラーシリーズ全体が話題になっています。
中古市場でも状態の良い個体は高値で取引され、状態が悪くても需要があります。
ちなみに現行品としても、取り扱われ始め人気が再燃しています。
5. パーツ取り需要
財布でも意外とあります。
例えば
- ロゴボタン
- 引き手
- キャンバス
- 金具
だけ欲しい人もいます。
リペア業者は
壊れた財布を数十個単位で購入することがあります。
6. 日本出品という安心感
海外では
Japan Seller
は非常にブランドがあります。
理由は
- 偽物が少ない
- 保管状態が比較的良い
- 写真が丁寧
- 商品説明が正確
というイメージが定着しています。
Redditでも
「日本のeBayセラーから買う」という話題がたびたび見られます。
7. “ジャンクだから安い” が魅力
正常品だと
300〜600ドル
くらいする財布でも
ジャンクなら100ドル前後で手に入ることがあります。
実際、使用感のあるマルチカラー財布でも100〜160ドル程度で売れている例が複数あります。
購入者としては
「直せばお得」
という判断になります。
今の流行から見ると、壊れていても売れやすいLV
現在特に需要が強いのは、
- モノグラム・マルチカラー(白・黒)
- 村上隆コラボ
- チェリー柄
- パンダ柄
- モノグラム・デニム
- グラフィティ
- チェリーブロッサム
など、2000年代を代表する限定ラインです。
Y2Kブームとヴィンテージ人気が後押ししているため、
多少状態が悪くても購入希望者が現れやすい状況です。

ジッピーウォレットの中古相場
いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。
“ルイ・ヴィトン マルチカラー ジッピーウォレット”で検索しました。
取引数は88件、平均 33,322円 最高 250,000円でした。
最高落札された品物は、クロコダイル革を使った、マルチカラー財布です。
ここまで来ると神々しさすら感じさせる逸品です。
当社とルイ・ヴィトン
当社は基本ブランド品を扱いながら、懐かしいゲーム機も扱うという
全く何屋だよ?と聞かれるラインナップです。
しかし、良いものはどんな形をしていても、
後世に文化を残すために、
使い継ぐ必要があると思っています。
古物市場に出入りしたときは、マルチカラーは愚か、
ルイ・ヴィトンは高くて手が伸びませんでした。
しかし、最近ジャンク+eBay輸出という組み合わせで、
買取が可能となりました。
壊れていても、いいものはいいものです。
まさに、虎は死して皮を残すです。
まとめ
当社でもルイ・ヴィトンのマルチカラーは、買取強化しています。
壊れていてもこのブログを見たとお伝えいただければ、
最低5000円保証します。(2026/8/31まで)
2000年代初頭は、自分は学生を終えて働いていました。
当時は、その価値をイマイチ理解できませんでしたが、
改めてみると使い込むと味が出るのが、上質なものの証だと思います。
気軽に、出張買取、オークション代行ご相談ください。