日本映画の博物館、”国立映画アーカイブ”って知ってますか?

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今朝偶然知った、日本映画の博物館。今日は、日本映画の博物館”国立映画アーカイブ”と、日本映画にまつわるお宝について、まとめてみました。

国立映画アーカイブとは

国立映画アーカイブは、日本で唯一の国立映画機関として設立されました。歴史と概要を、まとめました。なお、年号など国立映画アーカイブのサイトから引用しています。

[歴史]

前身は、東京国立近代美術館フィルムセンターとして同地に開館したのが1970年。その後施設が手狭になり、1995年に京橋に本館が作られ、2018年に正式に国立博物館の一つとなり現在に至る。

[概要]

国内外のあらゆる映画および映画関連資料の収集・保存・研究・復元を、主な活動としています。さらに、日本映画の歴史を伝える常設展、特設スクリーンがあり、いろいろな映画や映画にまつわるドキュメンタリーが特別上映されています。今は、3/24まで”日本の女性映画人(2)――1970-1980年代”でした。また、特定の監督や作品などを様々な切り口から映画文化を発信する、企画展を定期的に開催しています。今回は、快盗ルビイなど映画もとった、イラストレーター兼映画監督”和田誠さん”の特別展(3/24まで)が開催されています。

さらに、図書室を有し、映画に関するさまざまな教育、国際連携・協力の拠点としての機能も備えるなど、映画文化振興の中心として発信を行う、重要施設です。

[アクセス]

場所は東京の京橋駅です。地下鉄入口から出て、少しまっすぐ歩いたら見えます。交通の便はかなりいいです。東京駅も徒歩10分なので、複数の駅から気軽にアクセスできるのもいい感じです。

以下のリンクから、アクセスについてまとめられています。

https://www.nfaj.go.jp/visit/access/

国立映画アーカイブに行ってみた

今朝たまたま見たテレビ番組で、興味が湧いたので、ここの存在を知ったので、取材ごっこと称して、実際に足を運びました。

[会場の様子]

7階が常設展や特別展が開催されているフロアまで上がり、窓口で320円を支払って入場しました。入口には、特別展が開催されている”和田誠”さんの取材VTRが上映され、奥の常設展の予習のようなこともでき、より深く展示を楽しめます。

入口には、元祖”映画俳優尾上松之助”の等身大パネルがお出迎え。当時の映画には、女優が出ていなくて、女性役は女形ができる歌舞伎役者に白羽の矢が立ったようです。ちなみに、尾上松之助さんは1000本以上の映画に出演しましたが、震災戦争などの混乱でフィルムの大半が失われ、数本しか現存していないのは悲しいです。

その後は、現代に至るまでに作られた映画ポスター、台本、当時の撮影機材など貴重な品物が所狭しと並んでいます。個人的には、名前しか知らない、元祖人気女優”田中絹代”さんが、6本も映画をとっていたのは、本当に興味深いです。

[特別展展示物から見える、人間和田誠監督]

そして、奥で特別展の”和田誠 映画の仕事”です。先生の名前は知らなくても、コンビニに並んでいた週刊文春などの扉絵で見ていて、あっと思いました。適度な手抜き感な絵ですが、被写体の特徴をしっかり捉えた味のある絵は、見ていて飽きないです。

さらに、麻雀放浪記でデビューした監督時代のお話から、本当に映画好きがそのまま監督になったのだなと思えました。快盗ルビイの第本の表紙に、お馴染みな可愛いイラストが添えられていて、監督の現場の雰囲気は良かったのだなと思います。

入館してからあっという間に、2時間近く経過していました。まさに映画の歴史が、すべて学べるいい博物館です。

日本映画にまつわるお宝について

いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。

“日本映画”や”和田誠”について、調べました。

まずは”日本映画”について、取引数は2,363件、平均 2,159円、最高 88,550円でした。最高落札された品物は、黒澤明監督の限定125部の直筆サイン入の絵コンテです。今後も安定して、お宝になりそうです。

続いて、”和田誠”。取引数は751件、平均 2,666円、最高 58,000円でした。最高落札された品物は、先生のサイン入り色紙です。やっぱり芸能関係で、直筆サインはコレクターズアイテムの定番です。

映画フィルム保存捨てないで

最近大きなスタジオが閉鎖されたとき、多数のフィルムが失われた悲劇がありました。すべてを救うのは難しいとは思います。しかし、こういったものは知った人が保護してゆかないと、歴史の闇に消えてしまいます。映画アーカイブのサイトに、訴えがあるようにフィルムはその映画にたづさわる人々の思いの結晶かつ貴重な文化財だからです。もし、あなたの先祖が映画や映像にかかわる仕事にしているなら、実家の倉庫に眠っているかも知れません。その際は、必ずこの映画アーカイブを頼るのもありです。

以下、映画アーカイブの決意の表れを引用します。この一文から強い決意を感じます。詳細は、サイトのリンクを貼りますので、詳しく読むとより映画フィルムの重要性を感じました。

https://www.nfaj.go.jp/research/preservation/#manifest

以下映画アーカイブの引用

“「映画フィルムをすてないで!」というスローガンは、フィルムの所有者が、そのフィルムを、より安定したフィルム・キャリアに転写することによって、あるいは明らかに重大な情報欠損を引き起こすことがない解像度でデジタル・ドメインにスキャンすることによって、フィルムのコンテンツを適切に確保し得たと考えたとしても、当のフィルムを投棄・廃棄してはならない、ということを意味しています。”

まとめ

今日は突然の思いつきで足を運びましたが、素敵な映画のお話を沢山見れて、本当に有意義なひとときでした。ここにあるポスターやフィルムは、本当に貴重な逸品ばかりだと思います。こういうものは、然るべきところが保管するのが、一番かと思います。個人の方の力も必要です。

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