お茶、ティーそしてコーヒーを嗜むのに必須なカップ。実は種類があることを知っていますか?今回は、奥深いカップの世界について深堀りします。

川崎市宮前区で、

不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。

田園都市線梶が谷駅から、

鷺沼駅行バスで10分、

東横線武蔵小杉駅から

野川台公園行バスで20分

上野川のバス停付近で、

個人の古物商として活動しています。

最近手伝った家からたくさん出てきた、

カップアンドソーサー。

ちなみに、お茶、ティーそしてコーヒーを

味わうのに使い分けられるくらい、

カップの種類は、

いくつあるか知っていますか?

今回はこのカップについて、

用途に応じた種類や、

名メーカーを紹介します。

カップとは?

カップとは、お茶やコーヒーなど、

飲み物を味わうときに使う、

茶器のことです。

辞書では、”cup 英語から由来。

取っ手の付いた西洋風のうつわ。”
とのことです。

西洋登用問わず、

カップとソーサーをセットで使うことが、

多いです。

一部、日本のお茶のように、

カップのみで味わう場合もあります。

素材は、粘土などから作る陶器、

木製、ガラス製など多彩です。

細工が細かく、何十万以上もする

高額なカップも存在しています。

次章で、カップの歴史についてまとめています。

カップの歴史

じつはカップの歴史は、

人類の発展と密接につながっています。

諸説ありますが、以下の感じで発展してゆきました。

[紀元前から]

カップの起源は諸説ありますが、

紀元3000年前のメソポタミアやエジプト文明の頃には、

すでににはその原盤があったようです。

1000年前には、ギリシャやローマ時代にて、

ワインを飲むためのカップが登場しました。

[中世ティーやコーヒー文化の始まり]

中国の唐・宋時代(7~13世紀)に、

白磁や青磁の技術が発達し、

美しい茶碗(カップ)が作られるようになりました。

これが後のヨーロッパの陶磁器にも、

影響を与えます。

特に白い肌の魅力に取り憑かれ、

ヨーロッパでも白磁を作ろうとして、

何百年も研究されていました。

9世紀頃:イスラム世界でコーヒー文化が誕生し、

専用のコーヒーカップが使われる

16世紀:日本で抹茶文化が広がり、

楽焼や唐津焼の抹茶碗が登場

ちなみに中世とくに西洋では、

熱いお茶を飲む習慣がなく、

カップに注いだお茶を、

ソーサーの深いくぼみにお茶を入れて、

少し冷ましてから飲んでいたそうです。

[近世、現代のスタイルになるまで]

17世紀になると、

ポルトガルやオランダを通じて、

中国の磁器がヨーロッパに伝わり、

大きな影響を与えます。

特に中国の景徳鎮磁器は「白い金」と呼ばれ、

貴族の間で大流行しました。

1709年:ドイツのマイセン(Meissen)が、

ヨーロッパ初の磁器を生産

18世紀:イギリスで紅茶文化が発展し、

取っ手付きのティーカップが誕生

1759年:イギリスのウェッジウッド(WEDGWOOD)が、

高品質なティーカップを生産。

[近代:産業革命とマグカップの普及]

19世紀に入ると、産業革命により、

ヨーロッパでも磁器の大量生産が、

可能となりました。

この頃に、アメリカでマグカップやファストフードチェーンで使われる、

いわゆる紙コップが作られ、

カップを使うことが大衆化しました。

近代では、保温性が高いサーモスの

マグカップや、スターバックスの地域や季節限定のマグカップ。

耐熱ガラスを用いた、

カップなど機能面ももちろんデザインも、

豊富になりました。

今は世界中で幅広く使われる、

世界共通言語のような、

食器となっています。

ティーやコーヒーの種類

お茶と一口に言っても、

煎茶、抹茶、中国の烏龍茶、

プーアル茶、西洋の紅茶など多彩です。

基本的には茶葉を焙煎する時間や熟成などで

味や名称、役割が変わります。

これに、コーヒーなどを加えると世界中で、

無数にお茶が存在します。

これらを味わうために必要な、

カップもたくさんあります。

主なカップについて、まとめます。

– コーヒー用のカップ

1.コーヒーカップ
→ 一般的な取っ手付きのカップ。

ティーカップよりもやや厚みがあり、

温かさを保ちやすい。

香りを楽しむために口が少し、

すぼまっているものが多い。

2.デミタスカップ
→ 小さめのカップで、

エスプレッソなど濃いコーヒー向き。

容量は約60〜90ml。

濃厚な味わいを少量楽しむのに最適。

3.マグカップ
→ 取っ手がしっかりした厚手のカップで、

容量も大きめ(300ml前後)。

カジュアルにコーヒーや、

紅茶を楽しみたいときに向いている。

4.カフェオレボウル
→ フランス式の大きなボウル型カップ。

ミルクたっぷりのカフェオレを飲むためのもので、

取っ手はない。

    紅茶・ハーブティー用のカップ

    1.ティーカップ
    → コーヒーカップよりも口が広く、

    香りを引き立てる設計。

    飲むときに紅茶の色や香りを楽しめるのが特徴。

    2.チャイグラス
    → トルコやインドで使われる耐熱ガラス製の小さなグラス。

    甘くスパイシーなチャイを飲むのにぴったり。

    3.ガイワン(蓋碗)
    → 中国茶で使われる蓋つきの器。

    茶葉を直接入れてお湯を注ぎ、

    蓋で茶葉を押さえながら飲む。

    香りを存分に楽しめる。

    4.ユンナンティーカップ
    → 中国のプーアル茶や黒茶などに使われる素焼きのカップ。

    茶葉の風味をじっくり引き出す。

      – 日本茶用のカップ

      1.湯呑み
      → 持ちやすく、口当たりの良い円筒形のカップ。

      煎茶やほうじ茶、玄米茶などに最適。

      2.抹茶碗
      → 抹茶を点てるための大きめの器。

      広口で底が丸く、茶筅(ちゃせん)で点てやすい形状。

      3.そば猪口(そばちょこ)
      → そばつゆを入れる器だが、

      日本茶にもよく使われる。

      カジュアルなスタイルでお茶を楽しめる。

        各種カップの名メーカー

        お茶の種類だけ、カップを作る名工が存在します。

        主な、カップの代表的なメーカーについて紹介します。

        ☕コーヒーカップの名メーカー

        1.ウェッジウッド(WEDGWOOD)
        → イギリスの名門陶磁器ブランド。

        上品なデザインと高品質な磁器が特徴で、優雅なコーヒータイムを演出。

        2.アラビア(ARABIA)
        → フィンランドのブランドで、

        シンプルで北欧らしい温かみのあるデザインが魅力。

        特に「パラティッシ」シリーズは有名。

        3.リチャード・ジノリ(RICHARD GINORI)
        → イタリアの老舗磁器メーカー。

        華やかなデザインと優れた耐久性を持ち、

        エスプレッソカップにも人気。

          ☕ デミタスカップの名メーカー

          1.ロイヤル・コペンハーゲン(ROYAL COPENHAGEN)
           → デンマーク王室御用達。

          手描きのブルーフルーテッドシリーズが有名で、

          小ぶりなデミタスカップも魅力的。

          2.ヘレンド(HEREND)
          → ハンガリーの名窯で、

          ハンドペイントによる華やかな装飾が特徴。

          エレガントなデミタスカップが揃う。

          3.ナルミ(NARUMI) 🇯🇵
          → 日本を代表する洋食器メーカー。

          上質なボーンチャイナ製のデミタスカップが人気。

            ☕ マグカップの名メーカー

            1.ル・クルーゼ(LE CREUSET) 🇫🇷
            → 鮮やかなカラーと耐久性のある、

            ゴツいストーンウェア製のマグカップが人気。

            温かみのあるデザインが特徴。

            2.スターバックス(STARBUCKS) 🇺🇸
            → 世界的コーヒーチェーンが手がける、

            期間や地域など多彩な、

            限定デザインのマグが豊富。

            コレクター向けのシリーズも多い。

            3.イッタラ(IITTALA) 🇫🇮
            → シンプルで洗練された北欧デザインのマグが魅力。

            特に「ティーマ」シリーズが有名。

              🍵 ティーカップの名メーカー

              1.ウェッジウッド(WEDGWOOD)
              → 英国紅茶文化とともに発展した名門。

              クラシックなティーカップの定番ブランド。

              ジャスパーなど多彩なラインがあり、デザインも魅力です。

              2.ミントン(MINTON)
              → イギリスの老舗ブランドで、

              エレガントな「ハドンホール」シリーズが有名。

              ちなみに、日本で有名なディアゴスティーニ的な、

              メーカーって知っていましたか?

              3.ノリタケ(NORITAKE)
              → 日本を代表する高級洋食器メーカー。

              繊細な絵柄と上質なティーカップが魅力。

                🍵 チャイグラスの名メーカー

                1.パシャバチェ(Paşabahçe)
                → トルコの有名ガラスメーカー。

                伝統的なチャイグラスを多数展開。

                2.ボダム(BODUM)
                → 耐熱ガラス製品が得意な北欧ブランド。

                シンプルでモダンなチャイグラスが揃う。

                3.イケア(IKEA)
                → おしゃれで実用的な耐熱ガラスのカップを、

                手頃な価格で提供。

                  🍵 ガイワンの名メーカー

                  1.景徳鎮(Jingdezhen)
                  → 中国の伝統的な磁器の産地で、

                  美しい青花(ブルー&ホワイト)デザインが特徴。

                  2.大益(Dayi)
                  → プーアル茶の名門ブランドが手がける、高品質なガイワンが人気。

                  3.貴和製陶(KIWA SEITO)
                  → 日本の作家が手がけるガイワンもあり、

                  現代的なデザインのものが魅力。

                    🍵 湯呑みの名メーカー

                    1.有田焼(Arita-yaki)
                    → 日本を代表する陶磁器の産地。

                    伝統的な染付や金彩が美しい。

                    2.九谷焼(Kutani-yaki)
                    → 色鮮やかな絵付けが特徴で、

                    華やかな湯呑みが多い。

                    3,清水焼(Kiyomizu-yaki)
                    → 京都の伝統工芸品。

                    繊細なフォルムの湯呑みが魅力。

                    カップの中古相場

                    いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。

                    “カップ”(キッチン、食器)で検索しました。

                    取引数は55,257件、平均 5,792円、最高 991,100円でした。

                    最高落札された品物は、

                    マイセンのアラビアンナイトをモチーフにした、

                    カップアンドソーサーです。

                    やはりマイセンはいまだカップの王様です。

                    まとめ

                    カップと一口にまとめてみても、

                    世界中に土着のメーカーが必ずあって、

                    人類の生活文化の一部となっていると感じています。

                    自分も川崎交換会などで、

                    たくさんのカップを見るだけで、心躍ります。

                    当社ではカップももちろん、

                    出張買取やオークション代行します。

                    お気軽にお申し付けください。