シャネルとの思い出。5000円で仕入れたシャネルが4万円に?マトラッセの歴史と中古市場で愛される理由

川崎市宮前区で、不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。

個人の古物商として活動しています。

今日は仕事帰りに、買った品物の返品をするために寄り道をしました。

そのお店のショーウィンドウに飾られていた、

シャネルのマトラッセが目に止まり7年前の出会いを思い出し、

今回は、このバッグへの思い出と、長い歴史。

そして、なぜ日本でも大人気なのか?深堀りします。

シャネルとの思い出

シャネルのマトラッセとの最初の出会いは、古物市場。

初めてみたシャネルは、中はボロボロベタベタな状態でしたが、

あっという間に3万円近い値段がついてしまいびっくりしました。

その後、同じ市場で数年後に確か10000円位で手に入れて、

3万円近い値段で売ることが出来ました。

このバッグの凄さは状態が悪くても、持つと手に適度にフィットする、

柔らかくもしっかりとした革使いが失われない凄さを感じました。

つづいて、7年前昔お世話になっていた梶が谷のお店で、

確か5000円で買いました。

チェーンも少し錆びていて、

以前買ったバッグよりポケットはベタついていました。

それでも、やはり外は壊れていなくて、

まだまだポテンシャルを感じました。

確か9880円で出したところ、

あっという間に数字は伸びて35000円以上で売れました。

今思えば、もう少し高く出来たと思いますが、

当時はこれでも驚きました。

なぜ、ここまで状態が悪いのに、高く売れるのか?

まずは、マトラッセの歴史についてまとめます。

シャネルマトラッセの歴史

ここでシャネルマトラッセの魅力とプロが欲しがるシャネルをまとめる前に、

その歴史を軽くまとめましょう。

知ることで、よりシャネルマトラッセを楽しむことが出来ます。

[シャネルマトラッセの歴史]

まず一番大事なのは、

一般に日本で「シャネルのマトラッセ」と呼ばれているものと、

シャネル公式がいう”「2.55」や「11.12 クラシック ハンドバッグ」”は、

厳密には同じものではない、という点です。

ここを理解することによって、よりシャネルのバッグの魅力を、

あなたの体感として感じることが出来ます。

1.ルーツは1955年――実は70年以上の歴史

シャネルの代表的なキルティングバッグの原点は、

“1955年2月にガブリエル・シャネルが発表した「2.55」”です。

シャネル公式も、1955年に誕生した最初のハンドバッグとして2.55を紹介しています。

名前の「2.55」は、そのまま1955年2月に由来します。

2026年現在で、

1955年 → 2026年=71年

です。

つまり、ユーザーさんが7年ほど前に扱ったマトラッセも、

場合によっては半世紀以上前から続くデザインの系譜にあるわけです。

2.実は「マトラッセ」という名前はバッグの商品名ではない

ここが中古市場を見るうえで非常に重要です。

“matelassé(マトラッセ)”はフランス語で、

ざっくり言えば「詰め物をした」「キルティングされた」という意味です。

そのため、

ダイヤ型のキルティング+チェーン+フラップ

というシャネルの象徴的なバッグを、

日本の中古市場ではまとめて「マトラッセ」と呼ぶことが多くなっています。

そして、

1955年の2.55
↓
1980年代
↓
現在のクラシック系マトラッセ

という流れがあります。

3.現在の「シャネルらしいマトラッセ」に近づいたのは1980年代

ここが面白いところです。

1983年にカール・ラガーフェルドがシャネルのデザイナーに就任。

そこで2.55を現代的に再解釈し、

  • ダイヤ型キルティング
  • チェーン
  • フラップ
  • CCロゴのターンロック

という、現在私たちが「シャネルのマトラッセ」と聞いて、

思い浮かべるスタイルへ発展していきました。

VOGUEの解説でも、

1983年にラガーフェルドが「11.12」を発表し、

2.55をベースにCCロゴとレザーを編み込んだチェーンを取り入れたとされています。

なので中古市場では、

1955年:2.55誕生
↓
1980年代:現在のクラシック系へ進化
↓
2005年:2.55誕生50周年で復刻
↓
現在:シャネルの代表的バッグとして継続

今でも、中古相場で状態が良ければ、

中古で50万以上するものが、たくさんあります。

日本で愛されるシャネルマトラッセの魅力

シャネルマトラッセは、日本人の=シャネルのバッグというくらい、

大人気で定価数十万でも飛ぶように売れています。

もちろん、中古相場でも状態が良いビンテージシャネルは、

青天井となっています。

なぜ、ここまでシャネルマトラッセが、日本人の間で人気なのか?

まとめてみます。

なぜ日本人はこんなにマトラッセが好きなのか?

これは単純に「シャネルだから」だけではないと思います。

大きく分けると、5つの理由があります。

① 一目でシャネルだと分かる

これが中古市場では非常に強いです。

マトラッセを見ると、

ダイヤ柄
+
チェーン
+
CC金具

で、ブランドを知らない人でも「シャネルっぽい」と認識できます。

ロゴを大きくプリントしたバッグとは違って、

デザインそのものがブランドの記号になっている。

V&Aも、キルティングとチェーンはシャネルを象徴する視覚的コードになっていると説明しています。

② 「古くても古臭く見えにくい」

これ、リユース業者からするとかなり重要です。

例えば1980年代のバッグなら、普通は

「40年前のバッグ」

という感じになります。

ところがマトラッセの場合、

「ヴィンテージシャネル」

として成立する。

デザインの基本形が大きく変わっていないためです。

だから、

1980年代 → ヴィンテージ
1990年代 → ヴィンテージ
2000年代 → 中古
現行 → 現行品

と、それぞれに市場が成立しやすい。

これは中古品としてかなり強い特徴です。

5.そして、意外に大きいのが「実用性」

1955年当時、女性用バッグは手で持つタイプが中心でした。

そこにシャネルが、

肩から掛けて両手を自由にする

という発想を持ち込んだ。

シャネル自身も、2.55について「両手を自由に使える」機能性を強調しています。

これって今では当たり前ですが、当時としてはかなり革新的。

つまりマトラッセは、

「高級ブランドバッグなのに、実用品として考えられている」

んです。

これが長寿命につながっています。

日本では「冠婚葬祭・きれいめ・普段使い」の間を埋められる

ここは日本市場を見るうえで面白いところです。

マトラッセは、

  • 黒
  • 小型
  • シンプル
  • ロゴが控えめ
  • チェーンで上品
  • ワンピースにもデニムにも合わせられる

という特徴があります。

つまり、

「ものすごく派手なブランドバッグ」ではないのに、持っているだけで高級感が出る。

この絶妙なポジションが日本人の好みとかなり相性がいい。

そして中古市場では「ブランドバッグの教科書」みたいな存在

ここが、今回の5000円仕入れの話につながります。

マトラッセには、

「ブランド価値」
+
「デザイン価値」
+
「年代価値」
+
「ヴィンテージ価値」
+
「素材価値」

が重なっています。

だから、

「中がベタベタだからゴミ」

にならない。

例えば、

外装きれい
チェーン良好
CC金具良好
型崩れ少ない
内側だけベタつき

だったら、

一般の人
→「壊れてるからいらない」

中古業者
→「修理・補修できるなら商品になる」

という価格差が生まれます。

ユーザーさんが7年前に経験した

5,000円 → 約35000円

というのは、まさにこの構造を利用した案件だった可能性が高いです。

いまプロが欲しがるシャネルのマトラッセ

ここで当社を含めてプロが求めるシャネルのマトラッセについて、

あらためて伝えます。

“「ベタつきだけで敬遠されている個体」”を狙うのが面白いと思います。

特に仕入れ時には、

状態仕入れ判断
外側が比較的きれい・内側だけベタつき◎
ポケットだけベタつき◎
内装剥がれ+外側良好○
チェーン良好・内装劣化○
外側スレ大・内装ベタつき△
ラム革が乾燥・ひび割れ△
チェーン切れ+革破損△〜×
真贋に自信が持てない×

という見方をしたいです。

特に重要なのは、「ベタつき=バッグ全体がダメ」ではないこと。

実際、現在でも「ベタつき・剥がれを修理して通常使用可能にした」マトラッセが中古市場に出ています。

まとめますと以下の条件のシャネルのバッグは、

ダメ元で買取業者に依頼を出すだけで他の不用品も一緒に買い取ってくれます。

1.シャネルのシールがあれば、ベタベタボロボロ、金具壊れでも対応可能

2.ギャランティカードはあればいいですが、なくても真贋が取れれば買います

3.外にダメージがあっても、実はパーツ取りなどは可能

4.ベルトがちぎれていても、実は修復が可能なので買うことは可能

5.バッグチャームだけでも、お値段つけることは可能

まとめ

シャネルのマトラッセは、世界中の人々に大人気で当社でも

ベタベタボロボロでも買取します。

偽物か本物か不安なら写真で、真贋判定します。

お気軽に、お申し付けください。