今年の漢字はアイツラ。今年の漢字や書道具にちなんだネタを深堀り。もちろん、国内外でも書道具にまつわる中古相場についても深堀り

川崎市宮前区で、

不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。

田園都市線梶が谷駅から、

鷺沼駅行バスで10分、

東横線武蔵小杉駅から

野川台公園行バスで20分

上野川のバス停付近で、

個人の古物商として活動しています。

今年の漢字が発表され、

いよいよ年末の空気を、

感じられるようになりました。

今回は、歴代の今年の漢字に選ばれた文字、

書いた人物はもちろん、

書道を始める人向けに

お得に書道具を集める方法など、

色々と深堀りします。

今年の漢字とは

まずは今年の漢字について、概要を説明します。

発表日は、毎年 12月12日 です。

これは 「漢字の日」 にあたる日で、

この日に京都・清水寺でその年を象徴する漢字一文字が発表されます。

発表の時間は 午後2時ごろ〜14:30頃 が目安で、

清水寺の舞台で揮毫(筆で大きく書く儀式)が行われ、

その模様が公式サイトやSNSなどで配信されることもあります。

公募期間は毎年 11月〜12月上旬ごろまでで、

全国からその年を表す漢字が募集されます。

一文字に世相をすべて詰め込み、

京都ひいては日本の文化を象徴する、

清水の舞台で発表する。

まさに、日本らしい文化だと思います。

歴代の漢字一文字一覧

2025年の今年の漢字を発表する前に、

歴代の今年の漢字についてまとめます。

2020年は、東京オリンピックが開催されていましたが、

コロナ禍でしたので致し方ないと思います。

本当に一文字見るだけで、

その年で何が起きたのかが一目でわかります。

「今年の漢字」歴代の全一覧(1995〜2024まで)

漢字何を表しているか/背景
1995阪神・淡路大震災やサリン事件など衝撃的な出来事が多かった年。
1996O157や狂牛病など食の安全の問題が話題に。
1997銀行・企業の倒産が相次いだ年。
1998和歌山毒物カレー事件など“毒”が社会問題に。
199920世紀の終わり、世紀末感が強かった。
2000シドニー五輪や金メダル、経済・文化的な“金”が象徴的。
2001米同時多発テロと対テロ戦争。
2002北朝鮮拉致被害者の帰国など「帰る」出来事。
2003阪神タイガース18年ぶり優勝。
2004大規模な自然災害が多かった年。
2005愛・地球博開催など“愛”が印象的。
2006“命”の尊さや問題がクローズアップ。
2007食品偽装や不正が社会問題に。
2008経済・政治・気候など「変化」が多かった年。
2009新政権・新しい制度・新型インフル流行など。
2010猛暑や熱中症の多発で“暑さ”が話題。
2011東日本大震災を通して“絆”が重要に。
2012ロンドン五輪やノーベル賞など“金”が輝いた年。
2013東京五輪招致成功、支援の“輪”。
2014消費税増税が大きな話題に。
2015安全保障関連の議論や安心への願い。
2016リオ五輪金メダル、多くの“金字塔”。
2017北朝鮮情勢など“北”が印象的。
2018大規模自然災害が多発。
2019新元号「令和」に関連した象徴。
2020コロナ禍で“密”を避ける生活様式に。
2021東京五輪での活躍など再び“金”。
2022世界情勢(ロシア・ウクライナ)を反映。
2023税制議論・増税など税金が話題。
2024パリ五輪金メダルラッシュ等※(報道)

今年の漢字や書いた人物について

ここで今年の漢字を発表します。

今年の漢字:「熊(くま)」

これは全国で クマの出没や被害が相次いだこと が、

大きく関心を集めたことを反映しています。

「今年の漢字」は揮毫された後、

清水寺をはじめ「漢字ミュージアム」などで展示されます。

「今年の漢字」は京都・清水寺

貫主(住職)” が大きな筆で揮毫しますが、

2025年もその役割を務めたのが 森清範貫主 です。

[作品の概要]

表現される書作品として

書は 縦約150cm × 横約130cm の和紙に書かれ、

大きな額装(もしくはパネル展示)

で飾られることが多いです。

写真や展示解説では、

筆遣いや墨の濃淡、

空間の使い方など 、

書としての表現力 がわかりやすく紹介されます。

伝統的な 額縁装飾(まわりのフレームや和紙の見せ方) も、

作品としての見栄えを高めています。

[書いた人物紹介]

森清範さんについて

1940年、京都市清水の生まれ。

清水寺の貫主(一般の寺でいう住職)を務めています。

1995年から毎年「今年の漢字」揮毫を担当していて、

準備なしで 発表当日のぶっつけ本番揮毫 という伝統になっています

(実は完成した漢字を当日まで貫主自身も知らされません)。

その書は清水寺や各地の文化展示でも紹介され、

書としての価値も高く評価されています。

揮毫するというのは、ただ文字を書くことではなく、

その年の世相や気持ちを筆の運びで表現するという意味が込められています。

書道と、長い半紙に書いた作品を保存する方法

森貫主は、もちろん達筆ですが個人の人が大きな半紙に、

書き初めを書いて、会心の出来である場合は

思わず保管したいと思います。

もし、個人の人が残した書を保管する方法について5つ紹介します。

平らにして丁寧に保管する(基本中の基本)

📄 作品はできるだけ 折らずに平らな状態で保管しましょう。

紙は折れやすく、一度折るとそこから痛み始めます。

直射日光や湿気の多い場所は避け、

風通しの良い乾燥した場所 に置くのがおすすめです。

湿度が高いとカビや紙の波打ちの原因になります。

✏️ おすすめアイテム

書道作品ファイル(ポートフォリオ)
→ 半紙サイズ向けなら、クリアポケット付きで整理しやすいタイプもあります。

作品用ファイル・ポートフォリオで分類・保護

複数作品をまとめて保管したいときは、

ポートフォリオ(作品ファイル)や専用ケース に入れると便利です。

棚に立てて収納できるタイプもあり、

作品同士が擦れたり重なったりするのを防げます。

半紙〜大きめ作品まで分類しながら整理できます。

✔ 作品を 年代やテーマごとに分ける と、

後で見返したときにもわかりやすいですよ。

桐箱・保存箱に入れて湿気・虫から守る

📦 長期間残したい作品は、

桐箱(きりばこ)や専用の保存箱 に入れると◎です。

桐材は通気性が良く湿気の影響を受けにくいため、

紙ものの保存に向いています。

軽くて持ち運びやすく、

湿度の変化に強く、

虫の侵入も防ぎやすいです。

箱の中に 乾燥剤や防虫剤 を入れるとさらに効果的です。

⚠ 直にビニールや密閉しすぎる素材に包むと、

湿気がこもって作品を痛めることがあるので注意しましょう。

額縁・手ぬぐい額で飾りつつ保護する

🖼 書道作品を額装して飾る(フレーミング) のは、

鑑賞性と保護性を同時に高める方法です。

🖼 手ぬぐい額って?

「手ぬぐい額」は、細長い布(手ぬぐい)を飾るための

横長/縦長の専用フレーム です。
この額縁は、手ぬぐいだけでなく

細長い紙作品や条幅サイズの書道作品にも応用可能 です。
額にガラスやアクリル板があると、

直射日光・ホコリから作品を守る効果 が高まります。

📌 額装する際のコツ

マット(台紙)や裏打ち を入れて、

作品とガラスが直接触れないようにすると結露や劣化を抑えられます。

UVカット仕様のガラス・アクリルを使うと日焼け防止効果もあります。

※ 額装は部屋の明るさ・湿度にも気をつけて飾ると、作品が長持ちします。

アーカイブ材料を使って化学的劣化を防ぐ

📦 作品保存の「質」を高めたいなら、

アーカイブ用素材(酸を出さない素材) を使うのが効果的です。
酸性の材料は紙を黄変させたり脆くさせてしまうので避けるのが基本です。

おすすめの素材例:

酸フリー(アーカイブ)紙・ボード:作品を挟んで保護

アーカイブ用フォルダー/ケース:紙作品の長期保存に最適

アーカイブ用透明ポケット:作品を個別に保護しながら見やすく保存

酸性素材は作品と長期接触すると黄変の原因になり得るので、

購入時に「アーカイブ対応」の表示を確認してください。

お得に書道具を集める方法

書道具を、すべて新品で購入するには

意外とお金がかかります。

書道で高価な筆は、

希少な動物の毛(特に若い山羊の細光鋒やイタチ毛)を使い、

熟練の職人が手間をかけて手作りした「最高級品」で、

1本数万円から30万円以上するものまであり、

使うほど手に馴染み、

半切2行作品で20~40万円のイメージです。

まともに集める場合は、かなりお金が必要です。

とある元知事が、数十万円も書道具を買っていたことを

思い出すと、本当に大変です。

そこで、安く気軽に手に入れる方法を、

まとめます。

1.オークション、フリマサイト

ヤフオクやメルカリなどでは、

中古書道具をまとめて手に入れることができます。

手ぬぐい額なども、定価数万円以上しますが、

同じように格安で手に入れることも可能です。

2.ジモティー

品質を機にしないなら、ジモティーも有効です。

地元で書道具をただで手に入れることも可能です。

3.街のリサイクルショップ

たまに古物市場でも、

たくさんの書道具が出品される場合があります。

なので、リサイクルショップでも格安で手に入る場合があります。

4.知人や先生から譲り受ける

書道サークルや書道教室に通っていたら、

先生や仲間にお願いすると、

譲り受けることも可能です。

工夫次第で、エコにもお財布にも優しく

書道を始めることも可能です。

書にまつわる中古相場

いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。

“書道”で検索しました。

取引数は27,103件、最高 6,730,600円 平均 12,971円でした。

最高落札された品物は、

文房四宝 金属製文鎮3セット です。

すべてアンティークな、骨董品レベルの逸品です。

eBayでも”Calligraphy”(Calligraphy tool)で検索しました。

Seller数は751、Ave(平均)$22.95、max(最高) $500.00でした。

最高落札された品物は、

ペン先など書道具まとめ売りです。

ここまであれば、書をたっぷりと楽しめます。

海外にも筆まめはいるのですね。

まとめ

書道具はまとめて良し、

1点でも良しという古物商材としても、

面白いものです。

個人的には字が嫌いでパソコンに逃げたのに、

このようなものは本当に楽しいです。

当社でも、書にまつわるお宝を

出張買取、オークション代行します。

お気軽にお申し付けください。