川崎市宮前区で、
不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。
田園都市線梶が谷駅から、
鷺沼駅行バスで10分、
東横線武蔵小杉駅から
野川台公園行バスで20分
上野川のバス停付近で、
個人の古物商として活動しています。
古物商になって、得意というか扱えるようになったのが、
ビンテージな毛皮コートです。
毎回、馴染みのない古い号数表記の変換に、頭を悩ませます。
今回は、懐かしいコートの号数表記を、
今どきのSMLサイズに変換など色々と深堀りします。
まずは毛皮コートについておさらい
たまにセカンドオークションの話でも
紹介しているビンテージな毛皮コート達。
基本的には、動物の毛皮をコートに加工してコートなど
製品にします。
一般的な毛皮製品を、有名な素材を高い順に並べます。
ロシアンセーブル(Sable)
世界で最も高級とされる毛皮のひとつです。
毛足がやや長く、非常に柔らかで、
光沢と密度ともに極めて高い。
軽くて暖かく、質感・手ざわりは“毛皮の王様”。
需要は高く、ロングコートなどは中古でも高額になりやすい。
タグや産地が本物なら価値が大きく振れる。
いままでで、平場市場でも片手で数えるくらいしか、
見たことないです。
ミンク(Mink)
毛皮の世界で最もポピュラーかつ実用性の高い素材。
刺し毛・綿毛ともに密で柔らかく、光沢と耐久性、
保温性に優れ、手入れ・加工もしやすいのが特徴です。
“高級ミンク”(例えばブランドや等級ラベル付き)は、
比較的入手しやすく、
中古毛皮でも比較的安定した需要と取引価格がある。
日本国内外で、有名メーカーがしのぎを削ります。
昔はシェアードミンクが一斉を風靡していましたが、
いまは落ち着いた印象があります。
チンチラ(Chinchilla)
非常に柔らかく、ベルベットのような手触りと軽さが特徴。
最高級ファーのひとつで、
見た目・感触ともに“絹のような上質さ”を持つ。
ただし希少で流通量が少なく、
デリケートなため状態によって価値が大きく変動。
流通は限られるが、
“質重視・高級志向”なら狙いどころ。
すぐにぼろぼろになるため、
上級者向けのオシャレアイテムだと思います。
フォックス(Fox:例 シルバーフォックス/ブルーフォックスなど)
毛足が長く、ふんわりとしたボリューム感と
“ファーらしい見た目”が特徴。
シルバーフォックスやブルーフォックスなど、
種類によって色・質感に差があります。
ロングコートやトリムとして使いやすく、
ヴィンテージ・ファッション性を重要視する買い手には安定した人気。
ただしセーブルやチンチラにはやや劣る価値帯。
しかし、FENDIなどブランドネームが高いブランドが作ると、
タグが無くなっていても値段が上がります。
ビーバー(Beaver)
狩猟・利用の歴史が長く、
耐久性・実用性に優れた毛皮。
柔らかいアンダーコートがふんわり厚く、
防寒性・耐久性共に高い。帽子・手袋・ライニングなど多用途。
豪華さでは上記素材に劣るが、
実用性と堅牢さが求められる古着市場では一定の需要あります。
特に「機能性重視」「アウトドア・ワークウェア風」を狙いたいユーザーに向く。
ちなみに、古物市場ではラクーンやヌートリアも、
ビーバーと同じくらいのランクです。

有名な毛皮コートブランドを5つ紹介
世界中で毛皮を扱うメーカーが存在します。
この章では、少しマニアックな毛皮メーカーを
国内外で5づつ紹介します。
日本国外
| ブランド名 | 概要・特徴 |
| SAGA MINK | デンマーク等北欧のミンク毛皮チェーンで、「SAGA」のタグ・ランクが付く毛皮は毛並み・質・光沢の評価が高く、安定した人気があります。買取の査定基準としてもよく使われています。特にランクの高い「SAGA LUMI ROYAL」などは、元々が高級なミンク毛皮として流通するため、ロングコートなどは高額査定・高額取引の対象になりやすいとされます。 |
| BLACKGLAMA | 特に高級ミンクの代表ブランドのひとつとして知られます。高級ミンク生産者によるミンクのみを “ブラックグラマ” と称することがあり、その名前が付いた毛皮は市場で高評価されることがあります。 希少性と高品質が認められるため、特に状態が良ければ古着/ヴィンテージ毛皮として比較的高価格が付きやすいという傾向。 |
| J. Mendel | もともとは帝政ロシア時代(サンクトペテルブルク)からの歴史を持つファーハウスで、後にパリなどで展開。高級毛皮・ファーコート、イブニングウェアを扱う老舗。 特にミンクやセーブルなど高級毛皮を用いたヴィンテージのコートやストール等は、“ラグジュアリーファー” として国内外で一定数のコレクターやファンがいます。 |
| Revillon Frères | 19世紀から続くフランスの毛皮・ラグジュアリーグッズのメゾン。かつては世界的に大きな流通ネットワークを持ち、パリ/ロンドン/ニューヨークなどで展開していた歴史的なファー屋。 ヴィンテージ市場では “1920〜50年代あたりの本物の毛皮コート(ミンク、セーブル、ビーバーなど)” が希少で、状態が良ければ高額で取引される例もあります。実際、ネットオークションなどでは数十万円クラスの出品も見られます。 |
| Fendi | ファッションブランドとして世界的に知られ、かつて毛皮コレクションでも名を馳せたブランド。特にミンクやセーブル、チンチラ、その他高級ファーを使ったコートは “デザイナーズラグジュアリー毛皮” としての価値があります。 最近は動物福祉・倫理の観点から新作でのファー使用を控えるブランドも多い中、ヴィンテージ/中古の Fendi ファーは希少かつステータス性があり、「デザイン+ブランドネーム」で評価されやすい。 |
日本国内
| ブランド名 | 概要・特徴 |
|---|---|
| CHIE IMAI | 1978年に創立された日本のファー専門ブランド。かつて「ロイヤルファー/ロイヤル チエ」の名で展開され、デザイン性と軽さ、着やすさを重視したファーアイテムを展開。1999年にはニューヨークのファーコレクションにも参加するなど、国内外で評価された。 |
| VISON NISHIMOTO(またはその直営店 FUR AURORE) | 創業1927年という非常に古い歴史を持つ毛皮製造工場。日本国内における “老舗ファー業者” のひとつで、ミンク・セーブル・フォックス など多様な素材で毛皮製品を国内縫製。国内外への供給実績もある |
| ROYAL FUR (旧名)(CHIE IMAI の前身ブランド) | CHIE IMAI の前身として、1970〜80年代にファー/レザー製品で展開されていた毛皮ブランド。当時は国内でも数少ない本格ファー専門ブランドのひとつで、今なお古着市場で見かけることがある。 |
| Nishimoto(ニシモト) | VISON NISHIMOTO を展開する母体/会社名。VISON NISHIMOTO と同様に歴史ある毛皮工場で、国内毛皮業界における伝統あるプレイヤー。古着やリメイク、オーダーメイドなども手がけてきた。 |
| FUR AURORE | Nishimoto 系の直営ファーショップ・ブランド。過去に国内外向け高級毛皮を縫製・販売しており、ミンク・フォックス・レオパードキャット・ロシアンリンクスなど多様な素材でのファー製品を扱っていた。古着市場やリメイク市場で名前を見かけることがある。 |

号数をSMLサイズに変換レディース編
ここで、号数をSMLサイズに変換します。
まずはレディースです。
号数サイズ(婦人服想定)のヌード寸法目安と S/M/L 対応
以下は、一般的に使われやすい号数と、
それに対応するヌード寸法(バスト・ウエスト・ヒップなど)および
おおよその S/M/L 表示の目安表です。
複数の標準的サイズ表を参考に整理しています。
詳細の後、早見表も記載します。
| 号数 | ヌード寸法目安* | 一般的な S/M/L 表示の目安 |
|---|---|---|
| 5号 | バスト 75–78 cm/ウエスト 55–58 cm/ヒップ 83–86 cm | XS / SS 相当 |
| 7号 | バスト 78–81 cm/ウエスト 58–61 cm/ヒップ 86–89 cm | S 相当 |
| 9号 | バスト 81–84 cm/ウエスト 61–64 cm/ヒップ 89–92 cm | S〜M / M 対応目安 |
| 11号 | バスト 84–87 cm/ウエスト 64–67 cm/ヒップ 92–95 cm | M〜L / L 相当 |
| 13号 | バスト 87–90 cm/ウエスト 67–70 cm/ヒップ 95–98 cm | L〜LL 相当 |
| 15号 | バスト 90–95 cm/ウエスト 70–73 cm/ヒップ 98–101 cm | LL / 2L 相当 |
| 17号 | バスト 95–99 cm/ウエスト 73–77 cm/ヒップ 101–105 cm | 3L 〜 4L 相当 |
| 19号 | バスト 99–103 cm/ウエスト 77–81 cm/ヒップ 105–109 cm | 4L 〜 5 |
早見表
| サイズ表記 | 想定ヌード寸法(おおよその胸囲/身長) |
| 5号 | XS/SS |
| 7号 | S |
| 9号 | S〜M/M |
| 11号 | M〜L/L |
| 13号 | L〜LL/XL(またはLL) |
| 15号以上 | LL〜それ以上(XL〜2L など) |

号数をSMLサイズに変換メンズ編
ちなみに号数表記はレディースのみと言っても過言ではなく、
メンズでは、昔からSMLサイズ表記やJASPOが使われています。
だから、古着はサイズ選びが難しい印象を与える原因だと思います。
なので、めったにないですが号数表記をまとめます。
| サイズ表記 | 想定ヌード寸法(おおよその胸囲/身長) |
|---|
| S | 胸囲 80〜88 cm/身長 約155〜165 cm |
| M | 胸囲 88〜96 cm/身長 約165〜175 cm |
| L (あるいは L(A)) | 胸囲 96〜104 cm/身長 約175〜185 cm |
| LL (あるいは XL / 2L 相当) | 胸囲 104〜112 cm/おおよその身長 175〜185 cmあたり |
| それ以上(3L〜など) | 胸囲 110 cm超/大柄な体格またはゆったり着用向け |
| サイズ表記 | 想定ヌード寸法(おおよその胸囲/身長) |
|---|
| S | 胸囲 80〜88 cm/身長 約155〜165 cm |
| M | 胸囲 88〜96 cm/身長 約165〜175 cm |
| L (あるいは L(A)) | 胸囲 96〜104 cm/身長 約175〜185 cm |
| LL (あるいは XL / 2L 相当) | 胸囲 104〜112 cm/おおよその身長 175〜185 cmあたり |
| それ以上(3L〜など) | 胸囲 110 cm超/大柄な体格またはゆったり着用向け |
古着コートを選ぶコツ
古着コートを選ぶ時に、
以下の点を注意するだけで
一生レベルで使える魔法の一着に出会えるかもです。
1.身体のヌード寸法(自分のバスト・ウエスト・ヒップ) を測っておき、
それが上表のどの号数あたりか把握する。
2.コートの実寸(身幅、肩幅、着丈、袖丈など)を確認。
特にアウターでは、ヌード寸法に対して「ゆとり」があるかを見た方が安全。
3.ゆったり着たい or 重ね着するなら号数+1〜2段階を狙う。
たとえば標準体格なら「9号」でも着られるけど、
中に厚着する・オーバーサイズを狙うなら「11号〜13号」といった選び方もあり。
4.タグに「AR/ABR/T」などの体型・身長コードがあれば注意。
同じ号数でも体型や身長別で想定サイズが異なる場合がある。
5.古着の経年/縮み/デザインやブランドによるサイズ差にも注意。
号数はあくまで「昔の標準体型目安」であって、
ブランドや年代によって実寸が大きく異なることもある。
毛皮にまつわる中古相場
いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。
“毛皮 レディース”でまずは検索。
取引数は11,484件、最高 435,600円 平均 9,992円でした。
最高落札された品物は、
FENDIの色々な毛皮を贅沢に使った、
コートです。
やはりハイブランドは、お宝感が違います。
続いて”毛皮 メンズ”で検索しました。
取引数は3,320件、最高 331,100円 平均 11,128円でした。
最高落札された品物は、
ラビットの毛皮を使った、ルイ・ヴィトンのファーベストダウンです。
ハイブランドが作ると、ラビットの毛皮もこんなに高くなるのかと
感心します。
まとめ
毛皮のコートを出品するたびに、
9号?ってなって毎回ハマるので、
自分でも見返すために作りました。
ちなみに国内では、
Mサイズ位がやはり人気があります。
当社でも毛皮のコートを取り扱えます。
出張買取、オークション代行します。
お気軽にお申し付けください。