YKKやfirocchi itary、Lampo。これらを知らないと赤っ恥不可避。今回はハイブランドのバッグなどで使われる金具について深堀りします。

川崎市宮前区で、

不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。

田園都市線梶が谷駅から、

鷺沼駅行バスで10分、

東横線武蔵小杉駅から

野川台公園行バスで20分

上野川のバス停付近で、

個人の古物商として活動しています。

ブランド品の真贋で、

重要なポイントとなるのが、

金具たちです。

今回はハイブランドで使われる金具について、

深堀りします。

ハイブランドで一般的に使われる金具メーカーについて

世界中に散らばる金具メーカーについて、

まずはどのような企業があるのかまとめます。

1. Fiocchi(フィッキオ)

Fiocchi はイタリア発で、1876年から続く歴史を持つ会社です。

その母体は、弾薬などを作っていましたが、

その技術を使い金具を作るようになりました。

やがてイタリア生れのハイブランドバッグにも使われるようになりました。

ハイブランドに限らず、イタリア生まれの革製品に使われるメーカーです。

2.Lampo(ランポ)

Lampoも、1887年に、イタリアで創業された金具メーカーです。

もともとはボタンメーカーでした。

しかし、1950〜60年代にジッパー分野に本格的に参入。

特許・独自技術を重ねて “高級ファッション用ジッパー” 、

としての地位を確立しています。

3.YKK

YKK Group は1934 年に日本・東京で創業。

現代では世界最大のジッパー(ファスナー)メーカーです。

ファスナーだけでなくスナップ・ボタン・建築用建材・

プラスチックハードウェア等も手がけています。

また、幅広いラグジュアリーファッションにも、

使われ最近の主なブランドで採用されています。

ハイブランドに限らず、ノースフェイスなど

アウトドアブランドでも採用されています。

4.Riri

Riri Group SA はスイス・ティチーノ州メンドリシオにて1936 年設立。

ファスナー(ジッパー)だけでなく、

ボタン・金属部品・ハイエンドアクセサリーも手がけるラグジュアリー向けメーカーです。

今でも、ハイブランドにも金具を提供している、

名門です。

80年代を中心に、ハイブランドの品物でよく見かけます。

5.Opti

Opti はドイツを中心とし、

1936年創業という記録もある高品質ジッパーブランド。

高級靴・ハンドバッグ・アパレルといった、

ファッション用途にも広く供給しています。

ゴールドファイルなど、

ドイツ生まれのブランド品に、

よく使われています。

金具で見る各ブランドの歴史

ここで、各ハイブランドでの

金具の仕様歴についてまとめます。

■ PRADA

バッグのジッパーについて、

Lampo/YKK/Riri/Opti/Ipiが使われていることが、

非常に多いです。

特に2000年代くらいまでの品物には、

Lampoが使われいるものが大半です。

■ Hermès

実は自前で作っています。

ロック・キー・金具・ジッパーなどについて、

基材は真鍮 (solid brass) を使用していて、

各パーツはエルメスのブランド刻印があります。

逆に、各メーカーを使っていることは見たことがない気がします。

■ Louis Vuitton

実はエルメスと同じく、

主に自社の銘が入った金具を使っていることが

多いです。

しかし、古い品物については、

ririなどジッパーメーカーのものを使っている

パターンがあります。

■ Gucci

意外ですがジッパープルなどに、

グッチの銘は入っていません。

しかし、古い品物については、

riri、YKKなどの金具メーカーの金具が、

使われている例があります。

■ Céline

基本的に古い品物には、

ririが使われていることが多いです。

金具の偽物は、質素でわかりやすいのが

特徴です。

■ Fendi

FENDIも、

他のメーカーの金具を、

使っていません。

表には、FENDIの文字が彫り込まれています。

■ Chanel

実はシャネルも、

Chanelの文字が表面に彫り込まれています。

ちなみに他のメーカーの金具が使われいる場合は、

偽物か社外修理品を疑いましょう。

真贋を行うポイント

ここからは、自分が体験で得た金具での真贋判定について

解説します。

1.金具の脇を見る

金具の脇の処理が甘い場合は、

ほぼ偽物です。

2.角をさわる

刺さって痛かったら、

基本コピーだと思いましょう。

3.彫り込まれている文字を確認

妙にはっきりしていたり、

年代の割に新しいなと感じたら、

怪しく思いましょう。

4.アパレルはジッパーの噛み方を見る

MONCLERなどハイブランドのアパレルでは、

ジッパーを閉めると互い違いになります。

まっすぐになる場合は、

偽物を疑いましょう

5.金具の裏を見る

表はよくできていても、

裏の作りが荒いこともあります。

バッグの金具を見るときはひっくり返して

見る習慣をつけましょう。

まとめ

昔はYKKを見たら疑え。中国製はありえないなど色々な、

真贋情報が流れていました。

しかし、真贋の基本を学べば表面を見ただけで

思わず吹き出せるようになります。

ようは、間違い探しと同じです。

ブランド品については古物市場に足を運び、

たくさんブランド品に触れましょう。

それ以外についても、

本物を実際に使ってみると、偽物は自ずとわかります。

当社では、よくわからないブランド品について、

公式ラインアカウントで、真贋判定します。

お気軽に、お申し付けください。