川崎市宮前区で、
不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。
田園都市線梶が谷駅から、
鷺沼駅行バスで10分、
東横線武蔵小杉駅から
野川台公園行バスで20分
上野川のバス停付近で、
個人の古物商として活動しています。
かつてのブランドの王様とも言えた、
ハイブランドの象徴グッチ。
最近は鳴りを潜めていますが、
果たして本当にオワコンなのでしょうか?
今回は、あなたの家にあるかもしれない、
グッチのバッグについて色々と深堀り。
グッチとは?改めておさらい
グッチがデビューしたのが、
1921年。大きな大戦の谷間、
イタリアのフィレンツェで産声が上がりました。
創業から、確固たる地位を築くまでをまとめます。
1. 創業&黎明期(1920年代~1930年代)
創業者 Guccio Gucci が、
イタリア・フィレンツェの Via della Vigna Nuova にて、
革製の荷物・旅行カバンを扱う工房兼店舗を開きます。
Guccio は若い頃ロンドンの Savoy Hotel でポーターとして働いており、
そこから「上流階級の旅行カバンや鞍(馬具)の質」に着目していたと言われています。
当時は、革素材の輸入や使用が制限された時代もあり、
1930年代には革の代替として麻やジュートの布地を使ったキャンバス素材や、
ダイヤモンド模様の「Diamante」キャンバスが登場しました。
ポイント:グッチは「旅」「上質な革」「馬具」など、
クラシックなラグジュアリー要素を出発点としてきました。
バッグを選ぶ際にも、
この「旅・革・馬具」というブランドの根幹を知っておくと、
デザインの系譜が見えてきます。
なので、馬蹄があしらわれたアイテムが
多く登場します。
成長期・アイコンの誕生(1940〜1960年代)
第二次世界大戦後、
革素材の制限や品薄を背景に、
1947年には「バンブーハンドル(竹持ち手)」バッグが発明され、
グッチのアイコンになりました。
1952年にはローファー(馬具の馬銜=“ホースビット”付き)を発表。
これもグッチの定番アイテムになっています。
1964年には、創業者のイニシャル “G-G” を重ねた、
ダ”ブルGロゴ”がアクセサリー等に用いられ、
ブランドの視覚的象徴となります。
この時期に、アメリカ・ニューヨーク、ロンドン、パリなど国際展開が進み、
ブランドのグローバル化が進みます。
ポイント:バッグやアクセサリーでよく見かける
「バンブー持ち手」「ダブルGロゴ」「ホースビット金具」などは、
まさにこの成長期に誕生したデザインコードです。
コレクションを始めるなら、
このあたりを基準に、
「いつの時代のコードか」を意識すると良いでしょう。
1980-1990全盛期から没落まで
この後は、80年代に全盛期を迎え、
90年代まで続きましたが
最高の当主と言えるマウリッツィオの
スキャンダラスな死をきっかけに、
その地位から静かに落ちてゆきました。
現在のグッチには、グッチ家は関わっていません。
このあたりは、2022年にリドリー・スコット監督作品
“ハウス・オブ・グッチ”で詳しく語っています。
レディー・ガガなど豪華キャストが、
登場する豪華な映画です。

グッチの定番デザイン
グッチは定番バッグが本当にかっこいいです。
主なデザインをまとめます。
1. GG Marmont
特徴
ダブル G(創業者 Guccio Gucci のイニシャル)ロゴを中心に据えた、
ブランドらしい象徴的デザイン。
キルティング(マトラッセ)レザー+チェーンストラップ仕様が定番。
トート・ショルダー・ミニサイズ・ベルトバッグなど、
バリエーションが豊富。
少し高い古物市場の特別展示で、
見かけることが多いです。
2. Dionysus
特徴
フラップバッグ形式が多く、
タイガーヘッド(金具)が特徴的なハードウェア。
GGスプリームキャンバスや刺繍・スエードなど
素材・装飾のバリエーションが豊富。
一時は古物市場でも虎やヘビが住む
ド派手なバッグや財布が登場しました。
3. Ophidia
特徴
GGスプリームキャンバス+グリーン/レッドの“Web”ストライプという、
グッチの伝統コードを活かしたデザイン。
比較的クラシックで、
フォーマル/カジュアルどちらにも合わせやすい。
80年代に流行った三本ライン。今でも息づいています。
4. Jackie 1961 & Horsebit 1955
1961年に登場したバッグの復刻・リメイクシリーズ。
「ピストンロック」「ホーボースタイル」など特徴的。
馬具をモチーフとした“ホースビット”ハードウェアが特徴。1955年登場。
あのギミックは、一度見たら忘れません。
5. その他「今」注目のライン/気をつけたいポイント
注目ライン
Blondie:2022年登場の比較的新しいシリーズ。フラップタイプ+ロゴ、シンプルで現代的。
Giglio:2025年登場予定(クルーズ2026)で話題のトート。丸ハンドル・構造がユニーク。
サイズ・用途・素材のポイント
サイズ(ミニ/スモール/ミディアム/トート)で用途が変わる →
日常使い/お出かけ用/フォーマル用を想定すると安心です。
素材(レザー/キャンバス/刺繍など)で印象が大きく変わる。
素材好き・手入れの手間も考えると◎。
ロゴ・ハードウェアの主張度(大きなGGロゴ・チェーン仕様など)と、
コーディネートの“合わせやすさ”にギャップが出ることも。
将来的なコレクション性・希少性を考えるなら
「アーカイブモデル」や限定仕様も視野に入れると面白いです。

グッチの今の相場
グッチは古物市場でも、EC市場でも大人気です。
今手に入る価格帯などを、まとめます。
冬のボーナスで買えるかも?!
[価格帯別(あくまで目安)]
– お手頃~入門価格帯:バッグ本体価格がだいたい 10~20万円前後 程度
これから “1本目” としてブランドを押さえたい/
まずはカラー違いやセカンドバッグとして試したいという方に。
– ミドル価格帯:バッグ本体価格がだいたい 20~40万円前後
国内新品型番ではこのあたりが、
“日常使いできるラグジュアリー”のボーダーになりつつあります。
– ハイ/ラグジュアリー価格帯:本体価格が 40万円以上~、特殊素材・限定品だと数百万円級も
例:希少素材(パイソン、限定コラボ)・大きめトート・プレシャスジュエル付きなど。
コレクション性・将来的な価値を視野に入れる方向け。
リユースショップでのグッチの扱いについて
リユース業界では、
実はグッチはまだまだ大人気なブランドです。
80年代に作られた三本ラインがあしらわれた、
オールドグッチの相場は中がかさかさになっていても、
1万円以上するものがザラに存在します。
ジッパーが壊れていても、内側のポケットが破けていても
問題なく値段がつきます。
なので、実家の古い押し入れに眠っていた、
カビだらけやベタベタなグッチでも、
当社は大歓迎して買い取りします。

グッチにまつわる中古相場
いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。
“グッチ バッグ”で検索しました。
取引数は21,247件、平均 20,950円、最高550,000円でした。
最高落札された品物は、
日本上陸60周年記念で作られた、
画家横山 奈美の絵が書かれた、
バンブーバッグです。
こういうものは、古物市場でもなかなかお目にかかれない、
逸品です。
eBayでも”gucci bag”(日本人セラー限定)で、検索しました。
Seller数は533、Ave(平均)$231.66、max(最高)$2,688.00でした。
最高落札された品物は、
gucciのビンテージながま口バッグ。
ゴールドのボディが、
カッコ可愛いです。
まとめ
gucciは、自分が古物市場に出入りを始めてから、
ずっと追いかけているブランドです。
本当に売りやすいですし、かっこいいです。
個人的には、単純な三本ラインのエーススニーカーは、
また履いてみたいと思います。
余談ですが、gucciは靴屋なのでバッグも得意なのです。
当社でもグッチにまつわる品物を、
出張買取、オークション代行します。
お気軽にお申し付けください。