川崎市宮前区で、
不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。
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野川台公園行バスで20分
上野川のバス停付近で、
個人の古物商として活動しています。
今日から始まった新朝ドラ”ばけばけ”。
あの小泉八雲と奥様セツとの物語です。
今回は、日本の文化を世界に向けて
開いた小泉八雲と奥様について深堀りします。
小泉八雲と奥様について
まずはラフカディオ・ハーンこと小泉八雲と、
奥様節子の人生について、
まとめます。
[小泉八雲とは]小泉八雲(ラフカディオ・ハーン、1850年-1904年)は、
ギリシャ・レフカダ島で生まれ、
父はアイルランド人、母はギリシャ系という、
混血のルーツをもっていました。
少年期をアイルランド、イギリス、フランスで過ごし、
子供の頃から周囲から受ける、熱心かつ厳しいキリスト教教育に、
嫌気を感じ心が離れ、
逆に土着の”ケルト神話”に興味を持つようになりました。
このことから、彼が独自の視点を持って、
日本文化を調べる基礎ができたと思います。
さらに16歳のときに左目を負傷・失明、
19歳のときには経済的困難から単身アメリカへ移り、
ジャーナリストや文筆家としての道を歩み始めます。
アメリカ時代は、いろいろな土地で文化に触れるなか、
日本の古事記に興味を抱くこととなりました。
ちなみにかなりの筆まめでした。
奥様とはたくさんの手紙をやり取りしていましたが、
彼は日本語が苦手、奥様は英語はできないという
散々な状態から、独特なカタカナを使うことで
意思疎通を図ることとなりました。
[奥様小泉セツ]対して、奥様となる小泉節子さんについてもまとめます。
「セツ」が戸籍上の名義ですが、
本人は「節子(せつこ)」と、
名乗ることもあったようです。
彼女は、1868年松江藩の士族(小泉家)に生まれました。
後に稲垣家に養女に出されるなど、
複雑な家族関係もあったとされます。
当時は幕末を経て士族が没落し、
苦しい生活を支えるために
11歳の時から働きに出るなど、
苦労を重ねていました。
18歳の時に婿養子を迎えて結婚したが、
夫は貧しさに耐えられず出奔。
22歳で正式に離婚し、小泉家に復籍します。
絶望に浸るまもなく、
松江で海外から来た謎の外国人”ラフカディオ・ハーン”と、
運命的な出会いをすることとなります。

ラフカディオ・ハーンがなぜ小泉八雲になったのか
彼が日本に興味を持つようになったのが、
英語版の古事記を読んで、軽く興味を持ちました。
さらに、1884年の万国博覧会。
ここで彼は日本に行きたい気持ちが爆発して、
ジャーナリストとしての職を捨て1890年に来日。
島根県松江市の尋常中学校(師範学校付属中学校)で英語教師となり、
松江という土地で暮らす中で、日本の風景、日本人の暮らし、
民俗、そして伝承と向き合っていきます。
松江は八雲にとって特別な場所でした。
そこが彼と妻セツとの出会いの地であり、
後年まで彼の胸の奥に残る“原風景”になりました。
彼女は彼の独特な日本語を「ヘルンさん言葉」として、
完璧に理解して彼を献身的に支えました。
彼女の存在なしでは、彼の功績は語ることはできないようです。
八雲は1896年1月、正式に日本国籍を取得し、
小泉家(妻の家系名)を名乗り、
国民としての歩みを始めます。
“八雲”という名は、出雲国(松江が近い地域)と、
雲をかけ合わせた詩的な響きを持たせた別名で、
彼の日本との精神的な結びつきを象徴する名前です。
帰化後、東京帝国大学(現在の東京大学)で英文学を教える教職を得、
明治という時代の中で、
英語・西洋文学から日本文化への架け橋として活躍しました。
八雲の作品群は、翻訳、紀行文、民話・伝承の再話などを中心に、
約30作品におよびます。
[特に有名な作品]骨董 (Kotto 1902年)と怪談(kwaidan 1904年)です。
どちらも日本各地に伝わる昔話を、
日本人の精神性を彼独自の視点で噛み砕き、
表現した日本の原風景を表した名作です。
彼の書籍は世界に広がり、
今もなお愛され続けています。
かれは、1904年に新宿区の大久保で亡くなりました。
ちなみに今日、松江には小泉八雲記念館があり、
彼の原稿・資料を保存・公開しています。
彼が生み出した怪談とは
ここで彼が生み出した怪談について、
軽く触れます。
[怪談とは]八雲の妻である節子から聞いた日本各地に伝わる伝説、
幽霊話などを再話し、
独自の解釈を加えて情緒豊かな文学作品としてよみがえらせた。
17編の怪談を収めた『怪談』と、
3編のエッセイを収めた『虫界』の2部からなります。
ドラマでもおそらく、奥様から雪女などのお話を聞いて、
まとめるさまを描くと思われます。
彼のお陰で、今もなお妖怪のお話は残り、
様々な作品に影響を与え続けています。


今に与える影響
今もなお夏の風物詩として、
稲川淳二の怖い話など怪談的なお話は、
日本人の生活に息づいています。
怪談を描いた漫画について、
まとめます。
ミミの怪談 完全版:伊藤潤二/原作:木原浩勝・中山市朗 等
新耳袋として現代的な怪談をまとめた傑作短編集です。
伊藤先生がキレキレで、現代怪談をまとめています。
ダンダダン:作者:龍幸伸
最近アニメ化もされたハイテンポバトルマンガです。
都市伝説や怪談などをモチーフにした、
現代ならではの怪談です。
悪夢(楳図かずお/少女フレンド/少年マガジン作品集):作家楳図かずお
あの恐怖漫画の巨匠が、怪談に挑んだ作品です。
独特な描写は、原作に負けないくらい背筋が寒くなります。
小泉八雲にまつわる中古相場
いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。
“小泉八雲”で検索しました。
取引数は236件、平均 3,722円、最高 102,000円でした。
最高落札された品物は、小泉八雲生誕100周年を記念して作られた、
版画集です。まさにこれからもお宝として永遠に輝き続ける
お宝です。
eBayでも、”Kwaidan”で調べてみました。
Seller数は85、Ave(平均)$30.56、max(最高)$159.00でした。
最高落札された品物は、Kwaidan Editionsのジャケットです。
このブランドは、1964年上映の日本映画「怪談」に影響を
受け作られたロンドンのブランドです。
残念ながら2022年には終焉しましたが、
こういった良い品物は、意外なところで見直されると思います。
まとめ
アンパンマンの次が怪談とは、
寒暖差で風を引きそうなくらい幅が広い朝ドラ。
今後もこのカップルが出会い怪談を紡ぎ出すのか、
目が話せません。
当社では怪談にまつわる品物について、
出張買取、オークション代行します。
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