川崎市宮前区で、
不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。
田園都市線梶が谷駅から、
鷺沼駅行バスで10分、
東横線武蔵小杉駅から
野川台公園行バスで20分
上野川のバス停付近で、
個人の古物商として活動しています。
交換会シリーズも大詰めです。
今回は、実は数を揃えると売れる
書道具について、
初心者、中級者そして上級者向けの書道具、
中国と日本の書道具の使い分け。
そして書道具にまつわる中古相場について、
まとめます。
書道具とは
まずは書道をほとんど嗜んだことがない人に向けて、
書道で必ず使うものについて、解説します。
それが以下の4種類、
通称”文房四宝”が核となります。
これに、習熟度にあわせた道具や環境を
組み合わせて書道を楽しむことができます。
筆(ふで):
竹や木でできた柄に、
動物の毛を束ねた穂の部分がついた道具。
穂の柔らかさや形で表現の幅が変わります。
中には赤ちゃんの産毛など変わり種も存在します。
墨(すみ):
昔ながらの固形墨(墨塊)や、
手軽な墨汁があり、濃淡の違いや筆触感に影響します。
墨汁は学校で必ずいたずらの道具となったりして、
しばし授業が中断します。
硯(すずり):
墨を磨るための石や陶磁器製の道具。
水と墨を混ぜて使用します。
これも拘る人が、多いアイテムです。
紙(かみ):
主に半紙や和紙。
墨のにじみやすさにより作品の風合いが変わります。
中には一束数万円する本物の上等な紙も存在します。
これ以外にも、以下のようなものも必要になる場合があります。
文鎮(ぶんちん):半紙をしっかり押さえて動かないようにする重り。
下敷き(したじき):筆圧が机に伝わらないようにし、墨の滲みや机への染みを防ぎます。
筆置き:筆を一時的に置くための台。筆の先が痛みにくく、作業がスムーズに。
水差し(水滴):硯に水を注ぐための小さな容器。
印章(いんしょう)・印材:署名として押す呉竹印など。作品の完成度を高めます。
硯箱(すずりばこ):道具を収納・持ち運びするための箱。漆塗りなど装飾性の高いものも。

経験に応じたおすすめ書道具
大体上の4つを使えば、
初心者から達人まで書を楽しめます。
ここからは、習熟度に合わせて
段階で使う道具についてまとめます。
今回は、子どもに書道を習わせるならという、
しばりでまとめたいと思います。
初心者編
どこの書道団体でも10級から1級までが、初心者と言われています。
早い人は1年足らずで駆け抜けることもありますが、
ゆっくりうまくなるのは本当に良いです。
文房四宝:
筆・墨(墨汁)・硯・紙(半紙) が基本です 。
さらに、下敷きと文鎮も用意すると安定して書けます 。
筆:
やや硬めで穂先がまとまったもの(兼毫筆など)が扱いやすく、初心者におすすめ。
墨:
液体タイプ(墨汁)なら手軽に始められ、
学校や家庭でも一般的です。
信頼性あるメーカー(開明・墨運堂・呉竹など)を選ぶのが安心。
硯:
墨汁を使うなら軽くて丈夫なプラスチック製で十分。
その他:
下敷きはダイソーなど100円ショップでも原則問題ないです。
しかし、もう少し分厚い厚さ2 mm前後のしっかりしたものが望ましい。
文鎮も代用品(箸や重めの物)で応急対応も可能。
まずは、毎日1枚でも書きましょう。
横にお手本をおいて紙に向かって、
楽しく書くことが上達の道かと思います。
早ければ、1年位で駆け抜けることも可能です。
中級者編
初段から五段くらいまでが、中級者です。
このあたりの人が筆やペンで字を書くと、
素人でもおっと思えるレベルとなります。
順調に進めば、3年から5年位でこの域に到達も可能ですが、
さらなる高みへは10年近くかかる場合もあります。
筆のバリエーション:
硬さや穂の長さが異なる筆を使い分け、
表現の幅を広げていきましょう。
硯の選び方:
固形墨を使い始める場合は、
石製の硯で磨ると墨づくりを楽しめます。
石の質感にこだわるのもいい感じです。
半紙の質と種類:
漢字とかなでは紙特性が異なるため、
それぞれ専用の半紙を選ぶと、
表現力が高まります。
上級者、師範クラス
ここまで来ると選ばれしものとなります。
一般的には7段以上になると、
先生と呼ばれる人も多く、十段を取得できれば、
師範として数多くの門下生をひきることも
可能です。
流石に始めてから十年以上かかるのが一般的ですが、
もし天賦の才能があるなら、
10年でなれる人もいるようです。
道具の質へのこだわり:
石目や産地にこだわった硯、
毛質の良い高級筆(羊毛、兼毛など)、
にじみの少ない専門半紙などを揃えることで、
書の深みが増します。
文鎮・下敷きの好みや道具配置:
デザイン性のある文鎮や、
罫線なしの厚手下敷きを選ぶことで、
書道そのものへの感性が高まります。

日本と中国の書道具の違い
日本にとって中国は、
武道をはじめとして書道も
先輩的なポジションだと思います。
書くときの心構えから、
日本とは異なります。
また、中国にも日本と同じような書道具もあれば、
ない道具も存在します。
まずは基本的な道具について、まとめます。
中国(書法)の文房四宝
筆(毛笔):
中国では多くの種類があり、
“宣筆(安徽省製)や湖筆(浙江湖州製)”など特に有名です。
とくに宣筆は国家的な、無形文化遺産にも登録されています。
墨(墨条):
松煙や油煙による墨が主。
特に松煙墨は独特の香りと深い黒が特徴です。
摺りの回数も平均1万回以上、
良質なものだと10万回以上にも及びます
硯(砚台):
石だけでなく、陶器・陶土・特定地域(宜興など)の良質なものも多い。
石はアートとして鑑賞もされ、
何十万もする高額なものも存在します。
紙(宣纸):
安徽省の宣州で作られ、
楮・竹・麻などが使われた紙。
非常に吸水性に優れ、
濃淡表現に適しています。
補助道具も豊富:
水滴(suiteki)、紙押さえ(文鎮)、下敷き(画案)、印章・印泥(落款用)など、
実用性に加え装飾的価値のある道具も多いです。
ちなみに日本のものとは、違うタッチの作品ができるようです。
大まかにこのような形で区別されます。
| 項目 | 中国(書法) | 日本(書道) |
|---|---|---|
| 筆 | 宣筆・湖筆など多種・豪快な表現向き | 奈良筆・兼毫筆など繊細な表現向き |
| 墨 | 松煙・油煙、自家製墨重視 | 和墨、香りや濃淡の調整が重視 |
| 硯 | 産地・材質多様、アート性高い | 赤間石など国内材、滑りよく研ぎやすい特徴 |
| 紙 | 宣紙(吸収性・表現力重視) | 和紙・画仙紙(墨の滲みと美しさ両立) |
| 補助道具 | 多彩(水滴・印章・下敷きなど) | 硯箱や筆袋など装飾性と携帯性重視 |

書道具の中古相場
いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。
“書道具”で検索しました。
取引数は19,823件、平均 18,633円、最高 2,103,001円でした。
最高落札された品物は、
端渓硯のすずり2点です。
一見するとどこにでもありそうなデザインに、
驚きの価格。やはり、書道具は奥が深いです。
まとめ
実は茶道具と並んで書道具は、
好きな品物です。
趣があって、おまけに数を集めるだけで
1万円以上になるお手軽さも魅力です。
ちなみに書道は子供の頃にやっては見たけど、
本当に苦手でした。泣かず飛ばずですが、
何故か道具には興味が。完全にミーハーですが、
それでも文化を守るために、
欲しい人のもとに届けます。
当社では、書道にまつわるお宝を、
出張買取、オークション代行します。
気軽にお申し付けください。