川崎市宮前区で、
不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。
田園都市線梶が谷駅から、
鷺沼駅行バスで10分、
東横線武蔵小杉駅から
野川台公園行バスで20分
上野川のバス停付近で、
個人の古物商として活動しています。
最近コーチのバッグが熱いです。
古物市場でバッグはもちろん、
お財布も値段が上がっているため、
ヤフオクやメルカリなどでも相場が加熱しています。
今回は、このコーチについて色々と深堀りします。
コーチとは?
まずはこのブランドについて、
基礎知識をおさらいします。
[コーチの歴史]コーチ(Coach)は1941年にニューヨークで誕生した革製品ブランドで、
もともとは二つ折り財布などを、
手作りする6人の職人によるワークショップが起源です。
同じ年に、マイルズ&リリアン・カーン夫妻が加わり、
リリアンが女性向けハンドバッグを発案。
マイルズがベースボールグローブ由来の柔らかく、
耐久性のある革を改良したことで、
次第にブランドの基盤が築かれました。
[1960年代のコーチ]1962年にはアメリカンスポーツウェアの先駆者、
ボニー・キャシンがデザイナーとして加わり、
ブラス製のターンロック(金具)を導入した
「Cashin Carry」バッグやバケットバッグなど、
コーチを代表するアイコニックなスタイルを確立しました。
1980年代にはSara Leeに売却され、
1996年にリー・クラコフが就任してブランドを、
全球展開のレベルに引き上げ、
2001年に独立企業となります。
現在も世界各地にたくさんの店舗を展開して、
拡大を続けています。
ブランドの魅力と世代ごとの評価
高品質なレザーと職人技:
設立当初から革の柔らかさと縫製の丁寧さにこだわり、
使い込むほどに味が出る。特に90年代に作られた、
レガシィシリーズは、ボロボロでも市場で値段がつくことも。
アメリカンスタイルの気取らないラグジュアリー:
若い世代にも受け入れられやすく、
「手が届く高級感」が魅力。
アウトレットなどの店舗もたくさんあるので、
お金持ちから庶民まで幅広く手に取ることができます。
世代を越えた人気:
ミレニアル世代やZ世代からヴィンテージ感覚で評価されており、
TikTokやSNSでの共有など再注目されています。
先程述べたレガシィなどたくさんのデザインがあるので、
人と被りづらいのも魅力です。
コーチを代表するデザインたち
後の章で述べますが、
コーチは偽物撲滅のため
沢山の種類のデザインの品物を作っていた時代がありました。
これがコーチの魅力の一つとなっています。
代表的なデザインをまとめます。
主なシリーズと人気モデル
Willow(ウィロー):
バケットタイプのゆったりシルエット、収納力◎、日常使いにぴったり
Tabby(タビー):
1970年代のシルエットを現代に蘇らせたシリーズ。
「Pillow Tabby」は特に柔らかく、
こなれ感のある見た目です。
Swinger(スウィンガー):
小ぶりのロゴキャンバスショルダーで、
カジュアルかつレトロな雰囲気。
Brooklyn / Lana / Jonie:
現代的でシンプルな構造を持つシリーズとして注目され、
幅広いシーンで使いやすいラインです。
Legacy(レガシィ):
主に90年代に作られた、
創業当時に作られたグローブレザーを多用した、
シリーズです。
中古市場でも大人気で、専門店も数多くあります。
他にも、コーチは過去のデザインを蘇らせた
「Coach Originals」や、
東京の伊勢丹との限定コラボなど、
日本向けのエクスクルーシブモデルも展開しています。

今のコーチに偽物がないのは本当?
実はコーチには、偽物がないと言われています。
結論から言いますが、
完全に撲滅したわけではありません。
しかし、かつては毎シーズンごとに新作を出し続けた結果、
偽物を作る業者が、悲鳴を上げていたようです。
近年はSNSで「dupe(デュープ)」と呼ばれる安価な模倣品が急増しており、
特にZ世代の間では人気なのは悲しいことです。
残念ながら、すべての偽物を撲滅することは
できないようですが、簡単な見分け方を紹介します。
[コーチの真贋ポイント]シリアル&クレードパッチ
ほぼすべての正規コーチバッグ内側に、
クレードパッチ(creed patch) と呼ばれるレザータグが縫い付けられており、
スタイル番号と固有のシリアル番号が刻印されています。
偽物はこのパッチがなかったり(一部例外あり)、
シリアル番号のフォーマットが不正確(例:スペースが多い、フォントが異常)
なことが多いです。
2. ステッチとエッジの品質
正規品は、縫製が均一で細かく、エッジに粗が無い のが特徴です。
作った職人の経験により、多少のズレは存在します。
偽物は縫い目が大きかったり歪んでいたり、
角の処理が雑なことが多く、非常に目立ちます。
3. ハードウェア (金具)
コーチの本物は真鍮(ニッケルやブラス)製で重量感があり、質感もマット。
また角の処理も完璧で、触っても刺さりません。
偽造品は薄い金メッキ調かプラスチック製で軽く、
音を鳴らすと安っぽく響きます。
また角の処理が甘くて、触ると刺さることがあります。
4. レザーの質感
正規はしっとり・なめらかなレザー。Tabbyなどはやわらかな質感が特徴。
小さいバッグでも1キロ以上ある場合がざらにあります。
偽物はプラスチックぽく硬かったりぼそぼそした感触のことが多いです。
また、革なのに薄っぺらくてかなり軽いです。
5. モノグラム「C柄」の配置
コーチのシグネチャ柄バッグでは、
外側に「C」がある場合、
内側にも同じ柄は使われず、
必ずどちらか一方のみ。
偽物には外側と裏地に同じ柄が両方使われているケースがあり、
これも明確な見分け方になります。
コーチの正規店とアウトレットの違い
ちなみにコーチには百貨店などに入る、正規店と
アウトレットモールに入っているアウトレットの店舗が存在していて、
明確な違いもあります。
クレードパッチのシリアル番号
Retail(正規品):
クレードパッチのスタイル番号(例:12345‑67890)で、
「F」などが入っていないのが一般的。
Outlet専用品(MFF):
シリアル番号のハイフン後に 「F」 が付くのが特徴です。
これは「Made For Factory(工場製造アウトレット品)」を示します。
さらに、**FP deletes(本来の正規ライン品のアウトレット売り)**には、
パッチに小さな 「丸い目印(bullseye/ドット)」 が付いていることがあります。
これは元はRetail製品ながらアウトレットで販売されたものです。
「Made in 〜」タグの布地
正規店の品:
タグは通常の布タグで、白いドット印なし。
アウトレット専用品(MFF):
タグに 白いドットが付いている、
もしくは明らかに異なる仕様のタグが使われていることがあります。
③ ロゴ・ブランド表記の違い(外側)
アウトレット専用モデルはタグや金具のデザインが異なる場合があり、
同じCoachロゴでも微妙にスタイルが違うことがあります。
ただし例外もあるようで、完全に確実とは言えません。

コーチの中古相場
いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。
“コーチ バッグ”で検索しました。
取引数は53,024件、平均 6,879円、最高 556,906円でした。
最高落札された品物は、
コーチのバッグまとめ売り130点です。
ここまで来ると数の暴力ですが、
市場でならあっという間に集めることも可能です。
まとめ
昔はコーチの相場はまとめ売りで、
1000円くらいでした。
しかし、今は3000円で買えないことがあります。
小さいアクセサリーポーチで1万円近くなることもあります。
当社でもコーチの取り扱い強化します。
もちろん出張買取やオークション代行もします。
お気軽にお申し付けください。