川崎市宮前区で、
不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。
田園都市線梶が谷駅から、
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東横線武蔵小杉駅から
野川台公園行バスで20分
上野川のバス停付近で、
個人の古物商として活動しています。
今年も、芥川賞と直木賞が発表される季節と、
なりました。
毎年本を愛する人にとって、
今日はお祭りだと思いますが、
果たしてどうなったか。
今回は、この2つの賞について
今年の結果や、それぞれの意義と魅力に
ついてまとめます。
もちろん、中古相場についても
調べました。
まずは芥川賞と直木賞についてその違いを深堀り
芥川賞と直木賞。
どちらも、
日本文学に欠かせない賞です。
まずは、芥川賞と直木賞について
どのような賞なのか、その魅力をまとめます。
[芥川賞]
歴史と概要
創設:
1935年、文藝春秋社 菊池寛により、
芥川龍之介の名を冠して創設。
おもに、「純文学」の新人を対象に、
雑誌掲載作品から選出される賞です。
特徴:
純文学に特化し、内面的深さ・文体の洗練、
芸術性と独創性を重視。
選考時期:年2回(1月・7月)。
[直木賞]
歴史と概要
創設:
同じく1935年、菊池寛が直木三十五の名を冠して創設。
「大衆文学」を評価し、
書籍として出版された中・長編作品が対象。
特徴:
映画監督など多彩な才能を持った、
彼の名を冠しているので、
エンターテインメント性の高い大衆小説に焦点を当ています。
なので、ストーリー性や読みやすさ、
映像化しやすさなどが魅力です。
選考時期:芥川賞と同様、年2回(1月・7月) 。
両者の比較
| 項目 | 芥川賞 | 直木賞 |
|---|---|---|
| 対象作品 | 純文学(雑誌掲載、小品含む) | 大衆文学(既刊書籍の中・長編) |
| 文学性 | 文体・内面の美学重視 | 物語性・娯楽性重視 |
| 読者層 | 文学愛好家・リテラリー志向 | 一般読者向け・幅広いファン層 |
| 受賞作傾向 | 挑戦的・実験的傾向あり | 時代小説・ミステリー・冒険など多様 |

芥川賞と直木賞を受賞した作品5選
両賞を受賞することが、
日本で活動する作家の目標の一つと言っても
過言ではありません。
今回は、それぞれの賞を受賞した本について、
その魅力などについてまとめます。
芥川賞の有名作トップ5と魅力
1.『火花』/又吉直樹(第153回受賞)
芸人という異色の経歴から生まれた純文学。
「師弟関係」や「芸に生きる苦悩」が静かに胸を打ちます。
受賞当時は、芸人が受賞したということで、
賛否が別れましたが、その後も彼は本を書き続けています。
2.『影裏』/沼田真佑(第157回受賞)
岩手の田舎町を舞台に、
友情と内面の揺らぎを描く叙情的傑作。
映画化もされた感動作。
サスペンスの要素もある、
芥川賞では異色の作品。
3.『太陽の季節』/石原慎太郎(1950年代)
若者のリベリオンと破滅を描いた青春像が話題に。
戦後世代の象徴として高い評価。
石原家は、にほんでも指折りの名家だと思います。
4.『或る「小倉日記」伝』/松本清張
歴史文書を巡る「文芸ミステリー」。
芥川賞でも評価された、ミステリーと純文学の融合。
松本清張が芥川賞?と、
世間に衝撃が走りました。
5.『Schoolgirl』/九段理江
母娘の関係と社会問題を絡めた最新作。
斬新な構成と現代性に注目された。
YouTubeが芥川賞に初登場した作品と
思われます。
直木賞の有名作トップ5と魅力
1.『容疑者Xの献身』/東野圭吾
天才数学者の切ない愛とミステリー。
映像化も大成功した感動作 。
この作品以外も、サスペンス初心者でも読みやすい作品が多いです。
個人的には、白夜行がおすすめです。
2.『理由』/宮部みゆき
家族と殺人の謎。
リアルで深い人物描写が読者に支持されました。
実は、綾辻行人に洗脳され、
PM10時までに強引に仕事を切り上げ、
ゲームに夢中だそうです。
3.『塞王の楯』/今村翔吾
戦国時代の戦場を描く重厚な歴史小説。
直木賞ならではの壮大なスケール。
石垣職人と、鉄砲職人が真っ向からぶつかる
移植の戦物です。
4.『錯乱』/池波正太郎
時代小説の名手による直木賞受賞作品。
剣客の心理とアクションが鮮烈です。
しらべて、納得な時代劇小説の金字塔です。
5.『鈴木主水』/久生十蘭
本格推理短篇集。
直木賞ならではの軽快で巧妙な構成の一作 。
情婦と武士という昼ドラ真っ青な、
時代劇です。

各賞作品の魅力まとめ
芥川賞は、言葉と内なる世界の耽美な研ぎ澄ましを楽しむ文学。
直木賞は、物語の楽しみと心に残るキャラクターの活躍によるエンタメ性。
どの本がおすすめなのか?各賞で5選あげます
いままでそれぞれ180冊出ているので、
どれから読めばよいのかなと思います。
とりあえず、読みやすい本5冊づつあげます。
🎓 芥川賞:学生におすすめの5選
1.『火花』(又吉直樹/第153回)
芸人と師弟の苦悩を描き、
純文学初心者にも親しみやすい構成。
累計300万部超、映画化・舞台化もされた話題作。
2.『コンビニ人間』(村田紗耶香/第155回)
36歳非リアの主人公が“普通”とどう向き合うか、
わかりやすいテーマと平易な文章が程よい読みやすさ。
3.『蹴りたい背中』(綿矢りさ/第130回)
受賞当時19歳、
学生作家によるリアルな感情表現が魅力。
学校生活に近いテーマで共感しやすい。
実はこれより前に、夢を与えるをよみ芸能界の過酷さを、
感じました。
4.『スクラップ・アンド・ビルド』(鈴木涼美/第153回)
介護をテーマにした現代感のある作品。
社会性と人間ドラマが学生にも響く。
5.『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司薫/第62回)
1969年受賞、学生運動時代の高校生を軽快な文体で描いた青春小説。
思春期の自分にも共感できる一冊。
直木賞:学生におすすめの5選
1.『理由』(宮部みゆき/第120回)
複数視点で事件を追う社会派ミステリー。
リアルな人間ドラマと読みやすさを兼備しています。
2.『容疑者Xの献身』(東野圭吾/第134回)
天才数学者の切ない愛とトリック。
エンタメ性と知性を両立した完成度の高いミステリーです。
3.『少年と犬』(馳星周/第163回)
震災後の仙台を舞台に犬と人間の物語。
優しさと感動に満ちた短編集で読みやすさ◎
基本ノワール作家ですが、今回は大丈夫だと思います。
4.『何者』(朝井リョウ/第148回)
就活をテーマにSNSや若者の葛藤を描く。
大学生にとって共感度高く、
作品としても評価されている。
いまでも話題に登る傑作です。
5.『蜜蜂と遠雷』(恩田陸/第156回)
ピアノコンクールを舞台にした群像劇。
クラシック知らなくても楽しめる青春ドラマ。
個人的に一番読みたい作品です。
今年の芥川賞と直木賞の結果
今日2つの賞が発表されました。
今年は”該当者”なしです!
両賞とも該当なしは、
1997年度下半期の第118回以来27年半ぶりで、
史上6回目でした。
米国出身のグレゴリー・ケズナジャットなど話題はありましたが、
あと一歩及ばなかったようです。
選考委員会のコメントは、以下となります。
「残念ながら受賞作が出なかった。今回は試みのある候補作ばかりだったが、
『ここをもう少し頑張ればなんとかなったのではないか』という作品が多かった」
とのことです。
やはり本物の文学を生むのは、
ペンを走らせて血尿を出すくらいの、
キツさがありそうです。

芥川賞と直木賞の中古相場について
いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。
“芥川賞”でまずは検索。
取引数は1,008件、平均 2,657円、最高 80,000円でした。
最高落札された品物は、
近藤啓太郎 海人舟初版帯付きです。
昭和31年発行の古書ですが、
納得の相場です。
つづいて”直木賞”も調べてみました。
取引数は961件、平均 1,952円、最高 50,000円でした。
最高落札された品物は、池波正太郎の錯乱(もちろん初版)です。
あの鬼平などで有名な、歴史小説家の1冊。
さすがの言葉で片付けられない、
永遠のお宝です。
まとめ
本は最近読んでいませんが、
かつては推理小説を中心に、
電車のお供としてずっと読み続けていました。
やはり本を読むということは、いいことだと思います。
最近読んでいないので、
また本屋に足を運ぼうとおもいます。
当社でも、小説を始めとした紙の媒体も
出張買取、オークション代行します。
お気軽に、お申し付けください。