希少ヘビメタTシャツと売れる商品と、その定義(独断)

川崎市宮前区で、不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。田園都市線梶が谷駅から、鷺沼駅行バスで10分、東横線武蔵小杉駅から野川台公園行バスで20分上野川のバス停付近で、個人の古物商として活動しています。

音楽はお好きですか?

皆さん音楽は、お好きですか?私もかつてはガンズやエアロ等ハードロックが好きでした。

こうしたバンドのLIVEでは、沢山のグッズやTシャツが売られていて、競うようにして買い込んでいました。

時は過ぎて、着なくなったTシャツ達は処分に困ることになります。流石に捨てるのはもったいないです。

今や80年代~90年代は宝の山

古くからこうした80年代のロックや映画のTシャツは、プレミアが付いていて10万以上の金額がつくこともあります。一期一会的な商品なので、一度逃すと手に入らないという焦りもあると思いますが、ブランド物のTシャツの定価を超えるのは、いかにその音楽を愛する人達が大勢いるのだなと感じました。

宝の山を受けました。

今回は、そうしたヘビメタやデスメタ、スラッシュ等を長年愛し続けた方からの片付け依頼を受けました。荷物の中には、”MEGADETH”や”EXODUS”、”IRON MAIDEN”等有名なヘビメタバンドから、オブスキュラ等コアなファンが多くいるバンドのTシャツが、30枚近くありました。

中には”MEGADETH”でも珍しい、”WILD OATS”社製のTシャツも含まれています。こちらのタグから90年代の物と推測され、あのタモリ倶楽部に、ちょいちょい出没するとぼけた外国人”マーティー・フリードマン”が在籍していた文句なしの全盛期な時のTシャツです。

この他レゲエで有名な、オーケープレイヤーやユビキタスレコード、そしてアメリカジャズの専門誌ダウンビートの貴重な品物もまで多数あります。私も、このあたりのグッズについて知識を更に深めることが出来ました。

現代のものづくりについて思うこと

今の世の中には、価値観が多様化して思うように物が売れないと言われて久しく、だからといっていいものを作ったとしても、誰得な機能ばかりな単なる自己満足では売れるわけがありません。だから、こういったシンプルに心の底からこいつが欲しいと思える物作りが必要ですし、それには少額でも対価を支払う必要があります。

この”MEGADETH”のTシャツから、単純に目先の利益ばかり追求することへの虚無感の叫びを感じます。一消費者として、資源が貴重となっている現代においてモノづくりと、それを販売する人、それを消費する人みんなが、今後のものづくりと消費について再起動する時期に来ていると、ヒシヒシと感じます。

最後に古物商とは

古物商って、ってマニアが次世代に自分の熱量を伝えるための配管のような存在で、マニアの思いを届ける仕事だと思います。一攫千金も大切ですが、何気ないものでも貴方のファンとしての足跡に価値を付けたいです。

一点からでも、お仕事喜んで受けます。抱えたままで亡くなればゴミになってしまいますが、私に相談していただければ次の人に引き渡すところを見届けることも出来ます。私は、こうしたマニアの気持ちの代弁者として頑張りたいと思います。