川崎市宮前区で、
不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。
田園都市線梶が谷駅から、
鷺沼駅行バスで10分、
東横線武蔵小杉駅から
野川台公園行バスで20分
上野川のバス停付近で、
個人の古物商として活動しています。
最近アメジストと思われる石がついた指輪を、
処分しました。
その時、査定員の方から色石について衝撃の一言が。
今回は、古代から権力の象徴とも言えた、
宝石の今について色々と深堀りします。
そもそも色石とは?
色石(カラーストーン)とは、
透明で透き通った宝石の王様、
“ダイヤモンド”以外の色のついた宝石たち、
全てのことを指します。
そのため、サファイアやルビー、エメラルドといった有名な宝石から、
トルマリン、アクアマリン、アメジストなど、
さまざまな種類が存在します。
世間一般的には、カラーストーンと呼ばれています。
以後カラーストーンと呼びます。
[主な色石(カラーストーン)]🔴 赤系
ルビー:「宝石の女王」とも称される、情熱的な赤色が特徴の定番な宝石です。
スピネル:ルビーと混同されることもある赤色の宝石です。
ガーネット:深い赤色からオレンジ色まで多彩な色合いを持つ。
ルベライト:赤色のトルマリンです。
アレキサンドライト:光源によって色が変わる変色効果を持つ不思議な宝石です。
🔵 青系
サファイア:青色が有名だが、ピンクや黄色など多彩な色が存在します。
アクアマリン:海のような淡い青色が特徴です。
パライバトルマリン:鮮やかなネオンブルーが魅力の希少な宝石です。
インディコライト:深い青色のトルマリン。
アメジスト:紫色の水晶で、比較的手に入りやすくなりました。
🟢 緑系
エメラルド:鮮やかな緑色が特徴で、内包物が多いことでも知られる。
ペリドット:黄緑色の宝石で、夜でも明るく輝く。
ヒスイ(ジェイダイト):日本や中国で古くから親しまれている。
🟡 黄・橙系
トパーズ:黄色やオレンジ色など多彩な色合いを持つ。
シトリン:黄色の水晶で、11月の誕生石としても知られる。
スペサルティンガーネット:鮮やかなオレンジ色が特徴。
⚪ その他
オパール:虹色の遊色効果が魅力。
ムーンストーン:光の加減で青白く輝くシラー効果が特徴。
ターコイズ(トルコ石):鮮やかな青緑色が特徴で、古くから装飾品として用いられてきた。

色石の魅力についても深堀り
かつては高嶺の花として、
所有すること自体で、
権力すら取れたカラーストーン。
その魅力についても、
深堀りします。
[宝石の歴史的な意味合い]その美しさと象徴性から、
宗教的・文化的な意味合いを持つ宝石として重宝されてきました。
以下に、古代における色石の魅力とその背景をご紹介します。
[ 古代人を魅了した色石の魅力と背景]1.鮮やかな色彩と神秘性
古代の人々は、自然界で見られる鮮やかな色彩を持つ石に、
特別な力が宿ると信じていました。
例えば、エメラルドの緑色は生命や再生を象徴し、
ルビーの赤色は情熱や保護の力を持つとされました。
これらの色石は、単なる装飾品としてだけでなく、
宗教的な儀式や護符としても用いられていました。
2.権力と地位の象徴
色石は、その希少性と美しさから、
王族や貴族の権力と地位を示す象徴として使用されました。
古代エジプトのファラオたちは、
ラピスラズリやターコイズを用いた装飾品を身につけ、
その神秘的な力を信じていました。
また、古代ローマやギリシャでも、
色石は高貴な人物の象徴として重宝されました。
3.宗教的・精神的な意味合い
多くの色石は、
宗教的な儀式や精神的な修行の道具としても用いられました。
例えば、アメジストは古代ギリシャで酔いを防ぐ石とされ、
僧侶や修道士が身につけることで精神の浄化を図ったとされています。
また、サファイアは「天の象徴」として、
清らかな心を保つために用いられました。
💎 古代における代表的な色石とその魅力
| 宝石名 | 魅力と背景 |
|---|---|
| エメラルド | 生命力や再生の象徴とされ、古代エジプトでは繁栄と生命のシンボルとして重宝されました。 |
| ルビー | 情熱や保護の力を持つと信じられ、王族や戦士たちが身につけていました。 |
| サファイア | 「天の象徴」とされ、清らかな心を保つために宗教的な指導者が使用しました。 |
| アメジスト | 酔いを防ぐ石とされ、精神の浄化や集中力を高めるために用いられました。 |
| ラピスラズリ | 神秘的な青色が特徴で、古代エジプトでは神々との交信のための道具として使用されました。 |

色石の衝撃的な現在の価値
以前アメジストと思われる石がついた、
金の指輪をいつもの貴金属買取専門店に持っていったとき、
鑑定士の方に
「この色石は、価値がないので捨てますか?」
と聞かれました。
それくらいカラーストーンの価値は、激下りしています。
まずは、今の価値についてまとめます。
2025年5月時点の情報を以下にまとめました。
宝石の品質(色、透明度、処理の有無など)や市場動向により価格は変動しますので、
あくまで参考としてご覧ください。
💎 色石5種の1カラットあたりの買取相場(参考価格)
| 宝石名 | 高品質(Sランク) | 中品質(A〜Bランク) | 低品質(C〜Dランク) |
|---|---|---|---|
| サファイア | 約30,000〜60,000円 | 約10,000〜30,000円 | 約500〜5,000円 |
| ルビー | 約100,000〜150,000円 | 約30,000〜80,000円 | 約3,000〜10,000円 |
| エメラルド | 約100,000〜150,000円 | 約30,000〜80,000円 | 約10,000〜30,000円 |
| アクアマリン | 約10,000〜30,000円 | 約3,000〜10,000円 | 約500〜3,000円 |
| アメジスト | 約3,000〜10,000円 | 約1,000〜3,000円 | 約500〜1,000円 |
サファイア:
色の濃さや透明度、処理の有無(非加熱かどうか)で、
価格が大きく変動します。
特に「コーンフラワーブルー」や「ロイヤルブルー」といった、
鮮やかな青色の非加熱サファイアは高値がつきやすいです。
やはり大きな天然サファイヤは、
家が買えそうなくらい高値になります。
ルビー:
「ピジョンブラッド」と呼ばれる深い赤色のルビーや、
ミャンマー産の非加熱ルビーは希少価値が高く、
高額で取引される傾向にあります。
エメラルド:
内包物が少なく、鮮やかな緑色を持つエメラルドは高評価です。
特にコロンビア産のエメラルドは品質が高く、人気があります。
アクアマリン:色の濃さが評価のポイントとなります。
濃い青色の「サンタマリア」アクアマリンは、
高価買取の対象となることがあります。
アメジスト:
現在では大量生産されており、
希少性が低いため買取価格は比較的低めです。


なぜここまで下がったのかその理由
相場が低いことには、理由があります。
この章では、なぜここまでカラーストーンの
相場が下がったのか解説します。
1.供給過剰:
新興産地の開発や大量採掘により、希少性が低下しています。
2.人工宝石の台頭:
技術の進歩により、
天然石と見分けがつかない高品質な人工宝石が市場に出回り、
価格競争が激化しています。
3.消費者の価値観の変化:
シンプルでミニマルなデザインが好まれる傾向が強まり、
色石の需要が減少しています。
最近インフルエンサーは、
宝石の代わりに時計自慢が増えた気がします。
4.鑑定・鑑別の難しさ:
処理の有無や産地の特定が難しく、
鑑別書のない石は評価が下がりがちです。
ちなみに、海外の鑑定書は偽物が存在するので、
やはり日本語で書かれた鑑定書が必要です。
ちなみに、宝石の買取業者の鑑定士さんに、
同じ質問をぶつけたところやはり、
「簡単に作れるようになったから」と答えていました。
ちなみに、レーティングをつけてくれたり、
証明書を発行する機関もあります。
次章では、カラーストーンのレーティングができる、
信用できる会社を上げます。
色石を鑑定する機関
実は先程の相場を決める基準の一つに、
信頼できる研究機関が発行する証明書(レーティング)
の有無も含まれます。
日本国内でレーティングを行える、
会社を3つ上げます。
これらの機関は、宝石の種類や品質、
処理の有無などを専門的に分析し、
正式な書類として発行します。
1.中央宝石研究所(CGL)
概要:
日本最大級の宝石鑑別機関で、
全国に複数の支店を展開しています。
ダイヤモンドのグレーディングやカラーストーンの鑑別、
処理の有無の判定など、
幅広いサービスを提供しています。
特徴:
最新の分析機器と豊富なデータベースを活用し、
高精度な鑑別・鑑定を行っています。
また、鑑別書やグレーディングレポートは業界内での信頼性が高く、
取引の際の重要な資料となります。
公式サイト:https://www.cgl.co.jp/
2.日本宝石科学協会(AGL)
概要:
宝石の鑑別やグレーディングを行う専門機関で、
特にカラーストーンの鑑別に定評があります。
宝石の種類、産地、処理の有無などを詳細に分析し、
鑑別書を発行しています。
特徴:
経験豊富な鑑別士が在籍しており、
最新の分析技術を駆使して正確な鑑別を行います。
また、教育・研修活動にも力を入れており、
宝石業界の人材育成にも貢献しています。
公式サイト:https://www.agl.jp/
3.日独宝石研究所(GGL)
概要:
ドイツの宝石学の伝統を受け継ぐ鑑別機関で、
精密な分析と詳細なレポート作成に定評があります。
特に高級宝石や希少石の鑑別に強みを持っています。
特徴:
国際的な基準に基づいた鑑別を行い、
海外との取引にも対応できる鑑別書を提供しています。
また、独自の研究活動を通じて、
宝石学の発展にも寄与しています。
公式サイト:https://www.ggl.co.jp/
[鑑定書などについての注意点]依頼方法:
各機関の公式サイトや提携している宝石店を通じて、
鑑別・鑑定を依頼できます。
直接持ち込む場合や郵送での対応も可能です。
必要な情報:
宝石の種類、サイズ、重量、購入時の情報(購入店、購入日など)があると、
より正確な鑑別が可能です。
費用と期間:
鑑別・鑑定の内容や宝石の種類によって異なりますが、
一般的に数千円から数万円程度の費用がかかり、
結果が出るまでに数日から数週間を要することがあります。
注意点:
鑑別書や鑑定書は、宝石の品質や価値を証明する重要な書類です。
信頼性の高い機関での取得をおすすめします。
カラーストーンの中古相場
いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。
“カラーストーン”で検索しました。
取引数は17,796件、平均 11,602円、最高 1,013,100円でした。
最高落札された品物は、
シャネルのチョーカーです。
カラーストーンをあしらった、シャネルにしかできなデザイン。
やはりブランドが扱うと、こうも違うものです。
eBayでも調べてみました。
“gemstones”で検索しました。
Seller数は71,881、平均(Ave)$24.81、最高(max)$37,500でした。
最高落札された品物は、
gtl認定天然ブルーサファイアビーズラウンド13 L 1047 ctsです。
こちらは、1047カラットという、
ルパン三世でも狙いたくなる逸品です。
本物の職人が作った本物のアクセサリーは、
お金では買えない価値があります。
まとめ
たまに、知り合いにサファイヤなどの指輪の価値の現状を話すと、
みんな驚きます。
それくらい、カラーストーンは一般化してしまいました。
逆を言うと、また素人が一からハンドメイドで、
価値を作れは良いと思います。
当社では、宝石などアクセサリーについて、
出張買取、オークション代行します。
気軽にお申し付けください。