川崎市宮前区で、
不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。
田園都市線梶が谷駅から、
鷺沼駅行バスで10分、
東横線武蔵小杉駅から
野川台公園行バスで20分
上野川のバス停付近で、
個人の古物商として活動しています。
先日海外を中心としたお酒について、
解説しました。
今回は日本古来から作られている、
お酒について深堀りします。
日本に古くから伝わるお酒5選
先日も触れたジャパニーズウイスキーや
日本酒に加えて、日本にも古来から作られている
お酒がたくさんあります。
中には、古酒としても、入手困難なお酒もあり、
今でも大人気となっているお酒も存在しています。
1.日本酒(清酒)
歴史:
日本酒の歴史は古く、
約2000年前から存在していると言われています。
奈良時代に寺院での本格的な醸造が始まり、
江戸時代には、商業的な生産が拡大しました。
魅力: 米と水を原料とし、
発酵によって生まれる繊細な香りと味わいが特徴です。
冷やてよし、温めても良しと、四季を通じて楽しめます。
代表的な蔵元:
獺祭(旭酒造・山口県):
高精白の米を使用し、
フルーティーな香りが特徴の純米大吟醸酒。
昔は、抽選で買えただけで自慢できる、
幻の日本酒の先駆け的存在です。
十四代(高木酒造・山形県):
1615年創業と、かなりの古豪です。
希少性が高く、
芳醇な香りと深い味わいで知られる銘柄。
久保田(朝日酒造・新潟県):
淡麗辛口の代表格で、
幅広いラインナップを展開。
比較的手に入りやすく、
飲みやすいのが特徴です。
② 焼酎
歴史:
16世紀に九州地方で蒸留技術が伝わり、
芋や麦、米など多様な原料で、
焼酎が造られるようになりました。
現在でも、芋は大人気で魔王や森伊蔵など
大御所が控えています。
魅力:
原料の風味を活かした多彩な味わいがあり、
ロック、水割り、お湯割りなど様々な飲み方が楽しめます。
その分、芋派や麦派など抗争が発生するレベルで、
明確な好みも分かれます。
代表的な蔵元:
霧島酒造(宮崎県):
「黒霧島」など、芋焼酎の定番ブランドを展開。
いまやコンビニでも普通に売られる、
一般的なお酒の地位を確立させました。
三岳酒造(鹿児島県):
屋久島の天然水を使用した「三岳」が有名。
佐藤酒造(鹿児島県):
「佐藤 黒」「佐藤 白」など、
プレミアム焼酎を製造。
すこし特別なときに、
栓を開けるイメージがあります。
③ 梅酒
歴史:
江戸時代から家庭で作られていた梅酒は、
健康酒としても親しまれてきました。
いまでも自宅でも、作られる家庭の味とも言えます。
魅力:
梅の酸味と甘みが調和した飲みやすい味わいで、
ソーダ割りやロックなど多様な飲み方が可能です。
代表的なメーカー:
チョーヤ梅酒(大阪府):
世界的に知られる梅酒ブランドで、
多彩な商品を展開しています。
日本ではCMを見ない日はないくらい、
メジャーな酒造メーカーです。
中野BC(和歌山県):
紀州南高梅を使用した、
「紀州の梅酒」シリーズが人気。
和歌山といえば梅酒と言えるくらい、
メジャーに押上げました。
最近この土地を訪れたときに、
スタバがあって衝撃を受けましたが、
この会社の力が関係していると思います。
梅乃宿酒造(奈良県):
日本酒蔵が手掛ける上質な梅酒を製造。
和歌山と並び、大人気な梅酒です。
④ 日本のウイスキー
歴史:
1923年、サントリーの創業者・鳥井信治郎が、
日本初の本格的なウイスキー蒸留所「山崎蒸溜所」を設立。
竹鶴政孝がスコットランドで学んだ技術を導入し、
日本のウイスキー造りが本格化しました。
朝ドラマッサンにもなり、一気に注目度が集まりました。
魅力:
スコッチウイスキーの技術を基にしながらも、
日本の風土や職人技を活かした繊細で、
バランスの取れた味わいが特徴です。
代表的な蒸溜所・メーカー:
サントリー(山崎・白州・響など):
山崎蒸溜所をはじめ、
白州蒸溜所などで多彩なウイスキーを製造。
世界にサントリーウイスキーの名前を轟かせています。
ニッカウヰスキー(余市・宮城峡):
竹鶴政孝が創業し、
スコットランドの伝統を受け継ぐ。
秩父蒸溜所(イチローズモルト):
クラフトウイスキーとして世界的に注目される新興ブランド。
⑤ 泡盛
歴史:
15世紀の琉球王国時代に東南アジアから蒸留技術が伝わり、
沖縄独自の蒸留酒として発展しました。
近年沖縄ブームにのっかり、いっきに勢力を拡大させました。
魅力:
黒麹菌を使用し、
長期熟成によってまろやかな味わいを持つ、
「古酒(クース)」が特徴です。
代表的な蔵元:
咲元酒造(沖縄県恩納村):
1902年創業の老舗で、
戦後の泡盛復興に貢献。
新里酒造(沖縄県沖縄市):
1846年創業の最古の蔵元で、
伝統と革新を融合した泡盛を製造。
瑞泉酒造(那覇市):
古酒の製造に力を入れ、多彩な泡盛を展開
だいたい手軽に飲めるのが、
このメーカーの泡盛のような気がします。

5つのお酒たる基準
この5つのお酒には、
メーカーや地域のみならず、
国税庁も絡む厳格な基準も存在します。
① 日本酒(清酒)
日本酒は「清酒」とも呼ばれ、
国税庁が定める「清酒の製法品質表示基準」により、
特定名称酒(吟醸酒、純米酒、本醸造酒など)の表示には、
以下の基準が設けられています。
吟醸酒:
精米歩合60%以下の白米、米こうじ、醸造アルコールを使用し、
吟味して製造されたもの。
純米酒:
白米、米こうじ、水のみを原料とし、香味及び色沢が良好なもの。
本醸造酒:
精米歩合70%以下の白米、米こうじ、醸造アルコールを使用し、
香味及び色沢が良好なもの。
これらの基準により、消費者が品質や製法を理解しやすくなっています。
② 焼酎
焼酎は、製法により「本格焼酎」と、
「連続式蒸留焼酎(甲類)」に分類されます。
本格焼酎(乙類):
単式蒸留機で蒸留され、
原料の風味を活かしたもの。
連続式蒸留焼酎(甲類):
連続式蒸留機で蒸留され、
無色透明でクセのない味わい。
「本格焼酎」は、酒税法により、
特定の原料と製法を用いたものに限り、
この名称を使用できます。
③ 梅酒
梅酒には法的な定義はありませんが、
業界団体である日本洋酒酒造組合が自主基準を設けています。
本格梅酒:
梅、糖類、酒類のみを原料とし、
酸味料、着色料、香料を使用していないもの。
この基準により、
伝統的な製法を守った梅酒が、
「本格梅酒」として区別されています。
④ 日本のウイスキー
日本のウイスキーには、
2021年に日本洋酒酒造組合が定めた自主基準があります。
原料:
麦芽を主原料とし、日本国内で糖化、発酵、蒸留を行う。
熟成:
日本国内で木製の樽に詰め、3年以上熟成させる。
瓶詰:
日本国内で瓶詰を行う。
この基準により、
消費者が「ジャパニーズウイスキー」としての品質を、
理解しやすくなっています。
⑤ 泡盛
泡盛は、沖縄県で製造される蒸留酒で、
酒税法により以下のように定義されています。
原料:
米こうじ(黒こうじ菌を使用)と水。
製法:
この定義により、泡盛は他の焼酎と区別され、
独自の伝統を持つ酒類として認識されています。

5つのお酒で、ユニークなお酒の材料
国内にも、イカれ、、、もとい、
ユニークな原材料を用いた、
お酒がたくさん存在してます。
それぞれのお酒で、
とくに変わったお酒の原料をまとめます。
① 日本酒(清酒)
杉の香りを移した日本酒:
新潟県佐渡島の尾畑酒造では、
佐渡産の天然杉を浸漬して香りを移した日本酒、
「d酒」を製造しています。
この製品は、廃校となった小学校を改装した「学校蔵」で、
醸造されています。
② 焼酎
戦後の自家製焼酎:
戦後の日本では、地中に埋めたカメで芋と麹を発酵させ、
囲炉裏を利用して蒸留する自家製焼酎が作られていました。
このような方法で製造された焼酎は、
家庭での消費用として親しまれていました。
③ 梅酒
多様な果実酒:
戦後の日本では、梅以外にも様々な果実を、
使用した果実酒が家庭で作られていました。
これらの果実酒は、家庭ごとに独自のレシピで作られ、
親しまれていました。
④ 日本のウイスキー
紅茶リキュール「ティフィン」:
日本のウイスキーとは異なりますが、
紅茶の茶葉を使用したリキュール「ティフィン」は、
紅茶の香りを楽しむことができるユニークなお酒です。
カクテルのベースとしても利用されます。
⑤ 泡盛
昆虫や爬虫類を漬けた酒:
泡盛とは異なりますが、
東南アジアでは、タランチュラやコブラ、サソリなどを、
蒸留酒に漬け込んだお酒が存在します。
これらは、現地の伝統や文化に根ざしたユニークなお酒です。
日本でもハブ酒は有名な、滋養強壮剤として
珍重されています。


お酒にまつわる中古相場
いつものように、ヤフオク直近180日の落札相場を調べてみました。
“お酒 日本”で検索してみました。
取引数は684件、平均 6,888円、最高 130,088円でした。
最高落札された品物は、
ニッカウヰスキーの余市15年です。
やはり、日本のウイスキーは、
永遠の高嶺の花です。
まとめ
日本酒は愚かお酒すら飲めない自分ですが、
お酒の場は大好きです。
また、酒器や空き瓶などアルコール飲料以外の
アイテムもたくさんあります。
当社では、お酒にまつわる品物については、
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