オタクの身支度での思い出

川崎市宮前区で、不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。田園都市線梶が谷駅から、鷺沼駅行バスで10分、東横線武蔵小杉駅から野川台公園行バスで20分上野川のバス停付近で、個人の古物商として活動しています。

今回は、少し前にお世話になった遺品整理について書きます。

別れは突然に

その家では、昭和の気のいいオタクな兄ちゃんがいました。彼は部屋を埋め尽くすコレクションと、多くの友人に囲まれ幸せな毎日を送っていました。しかし、そんな彼はある日コレクションを残して急逝してしまいます。

苦しまず一気に行ってしまったようですが、家族の方々は途方に暮れます。コレクションの他にも仕事の荷物が、家族に一気にのしかかりその処分に困り果てて、私に相談が来ました。

私が向かうと、玄関にも達する数多くのフィギュアや書籍が山積みにされていました。映画やゲームのファンである私はこれらが捨てられるのが忍びなくて、お手伝いをはじめました。

処分の方法

いくつか処分する手立てはあります。

1つ目は、片付け屋等遺品整理を受け持つ、リサイクル業者にお願いすることです。しかし、彼らの中には資源目当てで、コレクションの価値を考えずに捨ててしまうのでそれは論外とのことです。

2つ目は、リサイクルでも買取業者にお願いすることです。しかし、こちらについても価値のあるもののみしか対応しない場合が大半で、結局大量のゴミについては高額な引取料を取られてしまい物や故人の思い出と向き合うことなく捨ててしまいます。

3つ目は、当社のオークション代行サービスを利用して、一つ一つ丁寧に本当に欲しい人に売り渡すことです。買取に比べると、少し安くなる可能性もありますが、大半を自宅に保管して思い出と向き合いながら処分できます。また、オークションのノウハウも教えますので、最終的には私の手を離れご家族が自らの手で整理を初められるようになったのは、嬉しい限りです。

今回向き合ったもの

今回の品物のは、彼のコレクションの一環であるマーベルのスーパーヒーロ図鑑です。こちらはビレバンなので、あまり一般書店では手に入らない名鑑です。こちらの商品以外も、どれも思い入れ深さを感じ、同時に珍しいものが多く私も興奮してしまいました。因みに、車を再び乗るようになった直後なのも、運命を感じました。

最後に

私は、古いものが大好きです。遺品整理は故人の思いを守るだけではなく、家族が立ち直るきっかけを与える仕事だと思います。同時に、次に物を使い継ぐ大切な文化遺産を守る事につながると思います。

どんな些細なものでも、大切な思い出の行く先を共に考えて行ければいいなと思います。