川崎市宮前区で、不用品買取や大人の断捨離を支援するアニー堂です。田園都市線梶が谷駅から、鷺沼駅行バスで10分、東横線武蔵小杉駅から野川台公園行バスで20分上野川のバス停付近で、個人の古物商として活動しています。
昔手に入れた、ブランド品。実は偽物でした。今回は、偽物を見極めるワンポイントと、偽物が確認できている意外な品物、そして何故偽物が作られるのか推察しました。あなたの家にもあるかもです。
じつはこいつは偽物です。偽物の世界流通量
倉庫を整理していて、かつて市場で買ったものを仕分けていると、写真のようなルイヴィトンの財布が出てきました。見た目も美しく、手にとって使いたくなると思います。
しかし注意してください。実は、これらは偽物です。
これは、市場の山売の中に紛れていました。まとめ売りの場合は、まれに混入する事があります。
[世界の流通量]ここで、どれだけ偽物が流通しているのか調べてみました。OECDのデータでは、2019年の総貿易額の3.3%が、偽物販売の売上と言われています。
この売上を額面に直すと、2020年の別データですが、約3.2兆円と言われています。東京オリンピックの経済効果が数兆円と言われているので、その問題の根深さがわかります。
偽物が確認されている意外な品物と危険性
ここで偽物や模倣品、海賊版について、どのようなものがあるのかまとめてみます。
主な、模倣品や海賊版などが作られたのは、”自動車部品”・”医薬品”・”PCプリンタ”・”電子機器”・”化粧品”・”医療機器”・”ブランド品”・たまに”金製品”など多岐にわたります。
[偽物の問題]1.経済的なダメージと風評被害
アパレル、スニーカー、バッグ、財布などブランド品は、知らずに買った人は、経済的なダメージを受けます。しかし、もともとのブランド品を販売しているブランドや、販売店にとっては話が変わります。例えば偽物と知らずに使っていて、突然壊れけが人が出ると、後にニセモノと判断されても、信用問題などに発展する危険性もあります。
2.命に関わる
医療機器や化粧品など体に関わる品物の偽物は、あなたの命に関わる場合もあります。
更に、自動車部品の場合は、深刻です。もしブレーキパッドなど事故に直接つながるものに偽物が出ている場合は、死亡事故に繋がり、あなたのみならず付近の人にも被害が及ぶとても深刻な問題です。
[最近出てきた偽物]ポケカや遊戯王などトレーディングカードや、レトロゲームにも偽物の魔の手が及んでいます。これらの品物の中には、数十万くらいする品物が多く、経済的な被害が甚大になる場合があります。これらは、真贋鑑定をする企業も現れているので、気軽に相談するのもありだと思います。
もし偽物を手に入れてしまった場合
もし、偽物を手にしてしまった場合は、どうすればよいでしょうか
間違って買ってしまったものとはいえ、ヤフオク、メルカリで再販するのはご法度です。もし偽物を手にしてしまったら、自身で勉強用として手元に残すか、壊して捨てましょう。ちなみに、ヤフオク、メルカリで、ニセモノを買ってしまった場合は、運営に相談するとお金が戻る場合があります。ダメ元で、問い合わせましょう。
また、コピー品を大量に売っているバイヤーを見つけたら、消費者庁に連絡することにより未然に被害を抑えられることもあります。偽物セラーを見つけるコツは、アップしている写真や説明文である程度判断が付く場合があります。
例えば正面の写真しかない、ロゴなど肝心な所を見せていない、日本語説明文がオカシイなど不審な点がたくさん出てきます。
ちなみに、古物市場ではおおよそ1割くらいの割合で、コイツラが紛れ込んでいる可能性があります。しかし、大吉やスターバイヤーオークションなど、大会と呼ばれる一流バイヤーが集まる場では、出品前の真贋鑑定がされているので、偽物はほぼ出てきません。逆に、道具市と呼ばれる小さい市場では、偽物が紛れる確率は高まります。しかし、そんな場合でも、バイヤーや競り人が弾く場合があるので、間違って買うリスクはネット通販より低いです。
偽物を見分けるワンポイント
偽物を簡単に見分けるコツを、教えます。
[ブランド品真贋のコツ]偽物を作る業者は、「素材を安く手間を惜しんで」を作ります。バッグや財布などを手に取った段階で、素材が違ったり、縫い目や金具の作りが悪い、変な臭いがするなど、比較的わかりやすいこともあります。
時計などは、軽すぎたり、逆に重すぎる場合があります。ちなみに、今回の写真のブランド品は、縫製が甘かったり、金具にバリがあるなどでも見分けることが出来ます。
ちなみに、この財布は素材や臭い以外、シリアルもおかしかったので、見分けることが出来ました。
[スーパーコピー]しかし、経験豊富な鑑定士でも手にとって調べても、真贋鑑定が難しいものがります。昔、市場でセリーヌのファントムというバッグが落札されました。一旦はスルーされるかと思いましたが、一人の一流バイヤーがそのバッグの違和感に気が付きました。数人がかりで改めて調べたところ、偽物判定となりました。偽物判定を下した理由は、確かバッグのベルトの根本の形状が違うから。
こういうものは、”スーパーコピー”と呼ばれています。ROLEXなどは、細かいパーツにすべてロゴが彫り込まれていますが、これすら真似をしている品物もあります。
このレベルの品物の真贋鑑定は、本当に難しいです。こういう場合は、鑑定会社に出すのもいいですし、近所の大黒屋など質屋やブランド品買取専門店に持ち込むことも有効です。
なお、我々古物商や買取店は偽物だとはっきり言えません。商法上、ニセモノや本物と断言できるのは、各ブランドやメーカーの人間に限られているからです。なので、「取り扱えません」と答えることが多いです。
偽物ができる理由を考察
なぜ、ここまで偽物が根強く残っているか。
それは、「偽物は儲かるから」です。
ショーウィンドウに展示されているブランド品などを写真にとって、適当な素材でそれとなく作って売れてしまう。
中国など有名ブランドの工場がある国では、そこで働いていた人を雇って組織的に偽物を制作して販売する組織も存在します。
また、偽物でもいいので、安くブランド品を持ちたいという人が一定数いるのも問題です。例えば、ルイヴィトンの財布の新品は10万円以上する場合があります。しかし、ネットには3万円くらいで新品のニセモノが売られています。こういう物を、買ってしまう人もいるのです。
偽物市場から、人間の業の深さを感じさせる、意外と原始的な犯罪なのかも知れません。
まとめ
当社では、古物市場で10年以上仕入れた実績から、しっかり真贋鑑定して販売しています。自分も、ルイヴィトン、HERMES、gucci、プラダなどの真贋には自信があります。「これ本物なの?」な質問なども受け付けます。気軽にお申し付けください。
もし、片付けや不用品回収で出てきたブランド品の真贋鑑定も、当社で鑑定します。気軽にお申し付けください。